京都のすばらしい伝統技術を今に伝える錦織の「龍村光峯錦織工房」を訪れたミモロ。
美しい織物の作品をいろいろ鑑賞しました。
「この源氏物語の一場面・・・まるで絵みたい…織物だなんて、信じられない!」と、その技術にびっくり。
「さぁ、機のある場所を案内します」と、この工房の後継者で、錦の伝統織物作家の、龍村周さん。ミモロは、後をついて、奥の工房へと進みます。
「わー大きな機械…糸がいっぱい張ってあるー」
錦織の機は、和服の機より、幅が広く大きなもの。
高い天井から、いろいろな部分が吊るされているみたい…。
機を作り、組み立てる専門の職人さんがいるそうで、機を設置するスペースの大きさに合わせて調整がなされるとか。
大きな機にちょっと座らせてもらったミモロ。
機は、足を使って操作します。「うー届かないー」ミモロには、機織りは無理なよう。
錦織の模様は、図案が決まったのちに、紋紙というパンチカードに、そのデータを打ち込みます。その作業も専門の職人さんがいるんです。
天井からだらりと下ル紋紙が下がり、その長さを見ても、複雑な模様だと感じます。
機は、このパンチカードのプログラムに従って、縦糸が動き、職人さんが横糸を渡し、布が織られてゆきます。
「あのーこれなんですか?」とミモロは、機のそばの箱の中のものを覗きます。
「それは、横糸です」「え?横糸ー?」
糸を横に渡す「杼(ひ)」という道具の中央部分に、はめ込む糸です。
錦織は、糸は、先に染められたものを使います。
「わー糸がたくさん…こんかたくさんの糸を機に設置するだけで大変そう」と、ミモロはただただ驚くばかり。
「ホントに、細かい模様だねー」
細い糸をつかった錦織。1日に職人さんが織れるのは、わずかです。
別の部屋で、実際に職人さんが作業をしていました。
黙々と作業する職人さんを、じっと見つめるミモロです。
「すごいなぁー」と、よどみのない作業に感心します。
職人さんが見ているのは、織物の裏で、表がどのように織れているかは、手鏡を布の下にいれて確認します。
本当に見事な錦織。工房の一角には、織られた布で作ったオリジナルの小物などが買えるコーナーが。
素晴らしい帯もいろいろ。
「これカワイイねー」とミモロが気に入ったのは、小さながま口。
「工房見学楽しかったね」と、参加したみなさん。
「いろいろ勉強になりました…」と。
旅のポイント:京都に来る予定があった場合、ぜひ旅のスケジュールに工房見学を入れてみては?観光名所めぐりだけでなく、京都の奥深さを知る素敵な機会になります。
「ところでこれなあに?」さて、ミモロが見ているものは、一体なんでしょう?
*「龍村光峯錦織工房」の詳しい情報は、ホームページで。オリジナルの品々も、インターネットで購入できます。
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