夏のある日、「夏のお菓子食べてない…夏が終わらる前に食べとかなくちゃ!」と、ミモロは、京都御所の西、乾御門と中立売御門の中間にある「虎屋菓寮京都一条店」に出かけました。
開店は、11時、ミモロはちょっと張り切りすぎて、開店前に到着。ちょっと待って店内にはいりました。
この場所は、昔から虎屋があった場所。2009年に、リニューアルして、モダンな雰囲気のお店になりました。
虎屋は、昔から御所の御用を務めてきた禁裏御用の和菓子店。その創業は、室町時代と言われる老舗中の老舗です。現在の当主黒川光博さんは、17代目になります。
「虎屋って東京の和菓子屋さんじゃないの?」と思っている人もいるようですが、東京に本格的に進出したのは、明治天皇が、東京に移られてからのこと。
現在、本社は、赤坂に置かれていますが、創業は、京都です。
店内に入ったミモロは、珍しいそうにあちこち歩き回ります。「あ、本がいっぱいあるー」
和菓子や建築などに関する書籍などが並び、自由に見ることができるスペースも。
「京都虎屋菓寮」には、広々とした中庭があります。
お庭に面したテラスもあり、お庭を見ながらのんびりとお菓子とお茶が頂けます。
「わー気持ちいいねぇー」とお庭を眺めるミモロです。
「あ、庭より、まず夏の和菓子をいただかなくちゃ…」と、慌てて中へ。
虎屋では、約2週間ごとに生菓子の種類が変わります。だからその時期を逃すと、1年待たなくてはなりません。
ミモロが注文したのは、今年初お目見えのビー玉が入ったような涼しげな和菓子です。
「わー夏って感じ…よかったー間に合って…」とうれしそう。
口の中に、上品な甘さが広がり、のど越しもさわやか…。「美味しいねぇー」と目を細めるミモロです。
美味しい和菓子をいただいたミモロは、中庭を散歩することに。
りっぱな石灯籠があったり、小川のように水が流れていたり、とても気持ちのいいお庭です。
「あれ、鳥居がある?なんだろ?」と。
お庭の一角に、お稲荷さんが。実は、東京の赤坂本店にも、お稲荷さんが祀られています。
虎屋は、昔から商売の神さまである稲荷神社を崇めてきたそう。また、毘沙門様も深く信仰しているそうです。毘沙門天と深い関わりのある動物と言えば虎。鞍馬寺など毘沙門天を本尊にする場所には、虎が狛犬のよういることも。虎屋という屋号も、毘沙門天のご加護にあやかるようにとの思いから…とも言われています。
ミモロもご加護に与るようお詣りを。
また、江戸時代に作られたとい、堂々とした土蔵もあります。
「ここどうなってるんだろ?」と土蔵の下まで、覗くミモロです。
さて、ここ「京都虎屋菓寮」には、ギャラリーが併設されています。
この秋、10月27日~12月2日 11:00~17:00 に、そこで「虎屋所蔵品 近世の絵画展」と題した企画展が開催され、無料で見学できます。
「伊藤若冲の未公開作品や菱川師宣の肉筆浮世絵などの作品も展示しますから、ぜひみなさん、いらしてくださいね」と、企画担当の浅田さんと長谷川さん。
「えー伊藤若冲の未公開作品が見られるの?しかも無料で…行く行く絶対行く!」とミモロ。
*「虎屋菓寮京都一条店」京都市上京区一条通烏丸西入ル 電話075-441-3113 詳しい情報は、ホームページで。
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