「五条坂陶器まつり」を楽しんでいるミモロ。気が付くと、すっかり夜になっていました。
「でも、やっぱり今年は、人出が少ない感じ…」と思うミモロ。
そうなんです。出店されている陶芸家さんにも伺ったところ、「今年は、本当に昼間、人出が少なかった…全部平日だったことや、この猛暑のせいもあるでしょうけど、昨年に比べて、半分くらいしか売れなかった…」と。
確かに、夜になっても写真の通り、人の波という感じはなく、最終日なのに、結構器も残っていました。消費税の増税など、経済的に生活の圧迫が懸念される昨今、消費者の財布の紐は、ますます固くなっているのでしょうか?
さて、そろそろ陶器まつりから、家に帰ろうと歩き始めたミモロが出会ったのが、この器。
グレーやベージュの細かい模様が器一面に広がっている作品です。
「なんかいい感じ…」と、足を止めて熱心に器を見つめます。
これは、「練り込み技法」で作られた器。この技法は、なかなかむずかしい技法で、数種類の異なった色の土を組み合わせ、模様を作るもの。簡単に言えば、金太郎飴を作る技法に似ています。組わせる粘土の配置、また接触部分に空気が入らないようにする技術など、手間がかかり、陶芸家の中でも、あまりやる人が少ないもの。
染付の器と違い、裏にも同じ模様が出ています。
カップなら、内側も外側と同じ模様です。
「すごい、こんな細かい模様を粘土で表現するなんてー」と、ミモロ。
いろいろな模様を表現。箸置きもなかなかモダンです。
むずかしい練り込み技法のなかでも、このチェックの模様は、斬新。他のものより、製作がむずかしい模様です。
実は、これらの作品は、京都にある、知的障害者の福祉施設「修光学園」の生徒さんたちの作品。
根気と技術の必要な作品です。
「気に入ったものありましたか?」とお店の方々。
みなさんは、福祉施設のスタッフの方々です。
「どれも、すごく素敵だと思いますー」とミモロ。
「どうもありがとうございます。誉めてもらって嬉しいです。本当にスゴイ技術で、スタッフでもできないもの。もう20年以上も作り続けている生徒さんもいるんですよ」と。
カップは、1500円。とても手ごろなお値段。
「お友達にも教えてあげよう・・・ここ以外でどこで買えるんですか?」
「あのー販売店はないんです。興味がある場合は、『修光学園』に問い合わせてみてください…」とのこと。
*「修光学園」の詳しい情報は、ホームページで。
「あのーお湯呑一つ下さい…」ミモロは、ストライプのベージュの湯呑を買いました。
毎年、出店しているという「修光学園」のテントには、人が絶えず訪れていました。
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