年末とお正月に、大忙しだったミモロ。「ちょっと静かなひとときを過ごそう…」と、久しぶりにのんびりと近くのお散歩に出かけました。
日中は、まだ寒さも和らいで、陽光が降り注ぐ気持ちのいい日。トコトコ歩くのは、銀閣寺と南禅寺の間に南北に流れる琵琶湖疏水沿いの哲学の道です。


哲学者、西田幾太郎が、思索にふけりつつ歩いたことから、名付けられたと言われる「哲学の道」。春は、桜が両岸から枝を水面に伸ばす、京都の桜の名所のひとつです。
今は、枝だけの桜。そのため、陽光が、水を照らし、キラキラと明るい感じに。
散策を楽しむミモロが、ふと足を止めたのが、「仙太郎」という和菓子店です。


「あ、このお店、町の中やデパートで見たことある…」そう、本店は、寺町仏光寺にある和菓子店です。

この日は七草の日。店には、期間限定の「七草まんぢう」という表示が。
「今日、お寝坊して七草粥を食べに行けなかったから、その代わりに、お饅頭食べよう…」とミモロは店内へ。
そう七草の日は、上賀茂神社や御香宮神社では、七草粥が頂けます。昨年、ミモロは、上賀茂神社で頂きました。
店内は、ちょっとレトロな雰囲気。

さっそく「七草まんぢう」とお抹茶を注文しました。

「へぇーこれが七草まんぢうなんだー」

せり、なずな、ごぎょう、はこべら、ほとけのざ、すずな、すずしろ 春の七草…
と、リズムで覚えた名前を言いながら、お饅頭をパクリ。
この七草まんぢうは、生地に春の七草をもみ込んでいるそう。そしてトップには、せりが乗っています。
たっぷりのアンコを、薄い生地が包んでいて、ほんのりとした甘さが口に広がります。
「ズズズズー」抹茶をいっきに飲み干したミモロ。「あー美味しかったー。よかった七草食べられて…」と、嬉しそう。
店内のガラスケースの中には、桜餅やぼた餅、最中などがずらり。


「わー大きなぼた餅…。こんどは、これを食べようー」と、ひそかに思うミモロです。

春は、大勢の人たちがやってくる哲学の道。
修学旅行生や観光客の少ない今は、本来の静かな哲学の道のよさが味わえる時。
「ゆっくりと物思うには、いいシーズンだよねー」と、「七草まんぢう」でお腹がいっぱいになったミモロは、ときどき木登りなどをしながら、冬の陽射しを浴びつつ、再び、疎水の流れに沿って散策を楽しみました。
*「仙太郎 哲学の道店」京都市左京区浄土寺下南田町135 電話075-771-0222 10:00~17:30 不定休
