ネコのミモロのJAPAN TRAVEL (Mimoro the cat:JAPAN TRAVEL)

「京都観光おもてなし大使」のライターとネコのミモロが、京都の情報や暮らし、グルメなどをご紹介。心和む雑誌のようなブログ

シャクヤクが満開。バラも咲いてる「京都府立植物園」

2018-05-07 | 自然

今年は、桜もツツジも、昨年より早く満開を迎えた京都。「なんかいろいろ見過ごしちゃった~」と言い出したミモロ。
ゴールデンウイークの夕方、自転車で「京都府立植物園」にお散歩に出かけることに。
 
すでに時刻は、5時半を回っています。「でも5月31日まで春の開園時間延長して、入園は6時までで大丈夫なんだよ~」と。日没が遅い今、6時半まで植物園が楽しめます。

北山通に面した門から入ったミモロ。「わ~いろんなお花咲いてる~」


入口で係の人に「今、なにが見ごろですか?ボタンの花見たいんですけど~」と伺います。
「あ~牡丹は、もう終わりましたね~。でもそのそばでシャクヤクが満開ですよ。それからバラもキレイですよ~」と教えてもらいました。

さっそくトコトコとシャクヤクが咲く場所へ移動します。
「うわ~ホント、満開だ~」
 
「すご~い。シャクヤクってこんなに大きなお花なんだ~。ボタンみたい~」
  
そう、ミモロが言うように、ボタンとシャクヤクはとても似ています。両方とも、ボタン科ボタン属の花です。
違いは、咲く時期。ボタンの方が早く咲きます。また蕾が丸いのがボタンで、ちょっととんがった感じなのがシャクヤクなのだそう。

「シャクヤクの方が、いい香りがするんだって~」クンクン。
香水にも使われることも。

ボタンの原産国は、中国。日本には、空海が中国より持ち帰り、奈良をはじめ、北陸の寺院などに植えたのが最初といわれます。「え~そうなの?空海さま、苗で持ってきたのかな~?帰国したとき、しばらく大宰府にいらしたから、そこで栽培したのかぁ~」と、想像するミモロ。その辺のところは、どうなんでしょ…。

ともかく、「万葉集」には、ボタンが登場していないことから、そのころには、日本になかったのではと推測されています。

一方、シャクヤクの原産国は、チベットやシベリアなど中国の北方といわれます。
日本には、平安時代に、朝鮮半島から薬草として伝わったと考えられているそう。

「立てばシャクヤク、座ればボタン、歩く姿はユリの花って、いうんだよね~」とミモロ。そう、美人をたとえた言葉です。
でもこの言葉、一説には、生薬の用い方を示したものとも。女性ののぼせなどを改善する薬の使い方です。

ともかく、今、植物園のシャクヤクは、花盛り。「すごくキレイだよ~」とミモロも感激してました。
 

さて、夕暮れ迫る植物園は、とても静か。人影もまばらです。
 

ミモロが次に向かったのは、バラ園です。「わ~咲いてる~」そう、バラの花が咲き始めました。

「ここもキレイ~」またクンクンと香りを嗅ぎまくるミモロです。
  

さらにトコトコ歩くミモロ。「あ、もしかしてミモロちゃん?」と声を掛けてくださった方が。前に写真展にも来てくださったのだそう。「キャ~うれしい~また会えて~」と、嬉しそうな二人。
  

「夕方の植物園っていいね~」とミモロ。そう、閉園まで1時間足らずの滞在ですが、十分楽しめました。
昼間の強い陽射しを避けて歩くには、本当に気持ちいいのです。「また夕方来よう~」と。「だって年間パスポート持ってるもの~」とミモロ。3月下旬に1000円で購入した年間パスポート。1回の入園料は、200円。すでも元をとったミモロ。「まだまだ使える~」と。大好きな並木道は、今は、ミモロが独占状態。「気持ちいいね~」爽やかな五月の風が吹き抜ける並木道です。


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