京都に暮らし始めて、茶道に触れる機会が多いミモロ。訪れたところで、お抹茶のおもてなしを受けることもたびたびです。
茶道発祥の地である京都。表千家、裏千家、武者小路千家など各流派のお家元があり、茶道を嗜む人にとっては、まさに憧れの地。
茶道で使う茶碗の中でも、千利休の侘茶の思いを表現した茶碗といわれるのが、楽焼です。桃山時代、楽家初代長次郎によってはじめられた楽焼。現在に受け継がれる楽焼の世界が、存分に観賞できるのが、一條戻り橋のそばにある「楽美術館」です。
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閑静な住宅地の一角にある美術館。武者小路千家をはじめ、表千家、裏千家のお家元などがあるエリアの南方向に位置しています。
美術館の敷地中には、趣ある庭園や茶室なども配置され、茶の湯の世界を感じることができます。
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ミモロが伺ったのは、まだ春浅い、3月のこと。
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館内では、四季を感じさせる花々が訪れる人を迎えます。
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茶道を習うお友達に連れられて初めて足を踏み入れた世界です。
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実はこの日は、歴代の楽家の作品を身近に見られる鑑賞会が行われていたのです。
この「手にふれる楽茶碗鑑賞会」は、お茶室で、お道具が拝見でき、実際に茶碗を手に取って鑑賞できるというもの。お茶をお稽古している人なら、感激する企画なのです。
予約制で会費は3000円。詳しくは、「楽美術館」のホームページで確認してください。
当代の楽家は、15代当主の楽吉左エ門さん。「特別鑑賞茶会」という企画もあり、そこでは古い楽茶碗による呈茶と共に、ご亭主をつとめる楽吉左エ門さんから作品解説などが伺えます。
「京都ならではの楽しみだよね~」と思うミモロです。
ミモロも3月には、特別鑑賞茶会に参加。お茶室で、素晴らしいときを過ごすことができました。
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「さすが京都のネコ・・・お茶会には、ちゃんと色無地の着物でくるんだ~」とお友達。「まぁね~京都だからね~」と、実はちょっと自慢げな表情。色無地の着物という大人っぽい姿ながら、子供らしい肩上げもあるのがミモロらしいところです。
ところで、この「楽美術館」は、1987年に楽家14代吉左エ門によって開館。楽家450年の歴史と茶道にまつわる貴重な資料、また歴代の作品を多数展示し、後世に日本の茶道文化を伝える役割を果たしているのです。
ちなみに楽焼の技術のルーツは、中国明時代の三彩陶で、桃山時代には京都を中心にその技術を使った焼き物が作られ始めした。楽家もその技術をもっていました。その後、独自の技術を生み出し、それが千利休に見いだされ、世に広まります。当時は、秀吉の聚楽第のそばに窯があったことから「聚楽焼茶碗」といわれていたそう。なんでも、「楽焼」とよばれるようになったのは、秀吉が「楽」の印字を賜ったとも、また「聚楽第」の「楽」の一字からともいわれます。
ともかく以来、「楽」は、陶芸家「楽家」の姓になります。なので厳密には、初代の長次郎は、まだ楽家の姓ではないようです。
お茶席では、楽茶碗は、ご正客に出される機会が多い格の高い茶碗です。
館内の展示室には、歴代の楽家当主のさまざまな作品が並び、そこに当主の個性を垣間見ることができます。
「なんかこういうところ来ると、身が引き締まる感じがするね~」とミモロ。
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打ち水をされた飛び石。苔むした庭を歩くひとときは、京都にいることを実感させるもの。
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「もっと茶道を学ばないと~」とミモロ。日本文化において、茶道の影響は計り知れず、知ることで、さらに日本文化が面白くなることは間違いありません。
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「戦前の政治家や実業家は、茶道の心得がある人が多かったんだって~」とどこかで聞いてきた知識を語るミモロ。
今の政治家や実業家などで茶道をやっている人って誰だろ?「もっとそういう人たちが茶道を学ぶと、日本文化や伝統の技への保存や育成に、予算増えると思うんだけど~」とポツリ。
数ある京都の美術館や博物館。「楽美術館」は、その中でも1度は訪れたい美術館のひとつです。
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