ネコのミモロのJAPAN TRAVEL (Mimoro the cat:JAPAN TRAVEL)

「京都観光おもてなし大使」のライターとネコのミモロが、京都の情報や暮らし、グルメなどをご紹介。心和む雑誌のようなブログ

秋の夜の宴。「岡崎公園」エリアが開催された「明治酒場」。

2018-11-11 | イベント

「あ、あのイベント行ったの、レポートしてないよ~」とミモロ。そのイベントは、10月26日に京都の「平安神宮」周辺岡崎エリアが開催された「明治酒場」です。
 
明治150年となる今年、京都各所では、それを記念したイベントがいろいろ企画されました。

明治という日本激動の時代。江戸時代まで続いたあらゆる社会の仕組みが、大きく変わった時代です。太平洋戦争後も戦前のシステムが、変更された時期ですが、明治維新ほど、政治をはじめ、庶民の生活を変えた時代は、ほかにないと思われます。急激な西洋化によりもたらされたさまざまなシステム、暦も旧暦から新暦に代わり、郵便制度や学校制度が整えられ、町には、列車や市電が走り、街燈もともされたり・・・人々の暮らしに関わる大きな変化があった時代です。

そんな大きな変化は、人々を戸惑わせると共に、そこに新しい時代への希望や活気がもたらされるもの。

明治天皇が東京に移られ、寂しくなった京都は、その衰退を巻き返すために、日本で最初とか2番目というその時代の最先端のものがいろいろ登場した場所でもあります。蹴上の発電所、市電をはじめ、「京都市立動物園」「京都府立図書館」などの建設、また勧業博覧会なども開催されるなど、新しいものが次々に登場しました。

「京都の人って、伝統も大切にするけど、新しいもの好きだよね~」と思うミモロです。

さて、この日、明治にできた「平安神宮」の前に広がる「岡崎公園」や「ロームシアター京都」「みやこめっせ」などでお酒と食、アート、工芸などのイベントが「明治酒場」です。

明治時代をコンセプトにしたイベントで、会場のスタッフや企画に携わる人たちは、みんな明治時代をイメージした服装をしています。
公園内のブースには、京都を中心に、さまざまな蔵元が出店し、自慢のお酒を試飲したり、飲むことができるのです。
「どうぞ飲みませんか」 
「あ、ハイカラさんが通るみたいなスタイルのお姉さんたち~」

向かい側のブースは日本茶のお店。
  
そばの看板に顔をのぞかせるミモロ。こういう看板があると、顔のサイズを考えず、いつも撮影したがるミモロなのです。
ここでは、この日、郵便で送れるお茶パックを販売。そのパッケージがとてもレトロでかわいいもの。
「これポストだって~」
設置されたポストもレトロな雰囲気。

会場内をトコトコ歩きまわっていると~


「あ、ミモロちゃんこんばんは~」と軍服姿の人に声を掛けられました。「え?だれ?」と驚くミモロ。でもよ~く見ると…「あれ~佐々木さんだ~こんばんは~」。そう、佐々木酒造のご当主です。
「だれかと思っちゃった~」
ブースには、御自慢のお酒「聚楽第」がありました。

「あ、ここ知ってる~」とそばに行ったのは、京こまの「雀休」さん。
 
京都の伝統の雅なこまで、お正月には人気の品。「あれ~金魚やリンゴ飴もある~」と不思議そうに見つめるミモロ。「それもこまですよ~。ちゃんと回ります」と。ご店主との久しぶりの再会でもありました。

一番奥「平安神宮」の前にブースを構えるのは、「ボンサンBAR]。
「ここなんだろ?」とウロウロしていると…

「こんばんは~ミモロちゃん~」と僧侶の方が声を…。「あ、壬生寺さんと、東福寺さん、仁和寺のお坊さま。ここでなにしてるんですか?」
  
と不思議そうに尋ねます。「宗派を超えたお坊さんたちの宴会?」と内心思うミモロでした。

「いいえ、今夜は、お酒を飲みながら、お坊さんたちとお話していただこうと…」と壬生寺の松浦ご住職。
「あ、そうなんだ~。お坊さまとゆっくりお話する機会ってあんまりないよね~。でも、いろんな悩み相談する場所としてお寺は、もっとこれから必要なんだと思うけど~」と。「そう、もっと気軽にお寺に来てほしいんです。それで、本日は、こちらから出向いているわけです」

京都のお寺は、積極的に信者だけでなく、一般の人たちとの触れ合ういろいろな企画を実施しています。坐禅、写経などは、昔からありますが、お話を聞いたりする講座やお寺内の案内、コンサートや文化活動など、通年の仏事や催事以外にも門戸開放をしています。

また、お寺のなかには、悩み相談などを積極的にしているところも。

「ミモロちゃん、なんか悩みない?」と仁和寺のお坊さんに聞かれ、「え?そうね~最近太っちゃったの~」
とお坊さまに相談。「う~そのままでかわいいと思うけど~。ありのままの自分でいいなじゃないですか?」「そう?このままでいいかなぁ~」「でも、食べすぎは、お腹壊すから注意してね」「は~い、気を付けます」

ここでは、伏見の蔵元、山本本家さんのお酒を飲みながら、お坊さんとお話できます。
 「こんばんは~」山本本家さんは、以前、ミモロが田植えから酒造りまでを体験させて頂いたところ。
「今年は、台風の影響で、田んぼがぬかるんで、体験稲刈りができなかったんです」とのこと。もちろん後日、稲刈りは農家の方々が行い、お酒造りには支障はありません。

「京都に暮らすと、お坊さんや神職さんたちが、すぐ身近にいる感じ~」とミモロ。祭事や仏事で神社やお寺に伺うことも多いのですが、一緒にお食事したりする機会もあるので、東京よりぐっと親しい感じです。

京都の多くの老舗は、なんらかの形で神社仏閣とのお付き合いがあるもの。京都の観光を支えているのも神社仏閣です。

「わ~ミモロもハイカラさんみたいなかっこで来ればよかった~」と残念がるのには、カッコイイ学生服の方と撮影したとき、「なんかバランスよくないよね~」と。
 

この日は、夜遅くまで賑わう岡崎エリアでした。


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