コロナの影響で、3月に予定されていた「京都市京セラ美術館」のリニューアルオープン。緊急事態宣言の解除で、ついに5月26日から一般の入館が可能に。
ミモロは、さっそく初日に美術館へと向かいました。
現在、電話やインターネットで事前予約必要で、時間ごとに50人ほどの入館者定員制が行われています。
「ミモロ、インターネットで申し込んだの~」。メールで届いた予約確認書をコピーして、予約時間に正面玄関に…
「あ、もしかしてミモロちゃん・・・」と受付の方。ミモロのことをご存じでした。
コレクション展は、京都画壇の江戸から明治の作品展。また特別展は、「杉本博司 瑠璃の浄土」で、それぞれ別々に事前予約が必要です。
ミモロの予約時間になり、かつての地下に位置する正面玄関で、受付し、アルコール消毒と体温チェックをして、奥のチケット売り場へと進みます。
チケット購入には、現在、京都府民であることを証明するものが必要です。
作品の写真撮影はできないので、今回は、リニューアルされた建物をご案内します。
以前、正面玄関のところから、白い階段を上がり、中央ホールへ、ここもも真っ白です。
「なんか白いおしろいでお化粧したみたい…なんか舞妓さんみたい・・・」と、ミモロ。
今回のリニューアルの設計は、公募で選ばれた建築家の青木淳さんと西澤徹夫さんの共同設計でなされました。
そもそも「京都市美術館」は、昭和8年(1933)に開館した、日本で2番目に開館した公立美術館で(1番目は上野の美術館)、今は、現存する最古の公立美術館建築です。昭和天皇の即位の大礼を記念し、関西の財界や市民の寄付により、「帝冠様式建築」の堂々とした本館が完成。設計は、建築家、前田健二郎。京都市民をはじめ、多くの人々の美術を愛する場所になりました。
「やっと日本で1番になったんだ~」と、ミモロ。京都に出来た歴史的施設(動物園)などは、いつも東京に次ぐ2番目ですからね~。
敗戦の昭和21年に進駐軍に接収され、その6年後に接収解除により、再び市民の手に戻りました。
「京都って、戦争の時に空襲を受けず、歴史的建造物が残ったから、戦後は、GHQに接収されたところ多いんだよね~。きっとアメリカは、戦後の拠点確保を考えて、京都を焼かなかったのかも~」と、勝手に推理するミモロです。
さて、話をリニューアルされた建物に戻しましょう。もともとの歴史ある風格の建物をできるだけ尊重し、また長年使われていなかったスペースを新たに活用しようと考えられたもの。また、訪れる人が、美術館の中を歩くことの楽しさを感じるように、設計されているのだそう。もちろん、耐震構造も強化されています。
リニューアルにかかる費用は、総額100億円以上と言われ、その巨額な費用捻出のために、京都市は、美術館の命名権を売却。公募により、伏見に本社をもつ「京セラ」が命名権を獲得し、約50億円が支払われました。「京セラって、京都賞とか、すごく文化や研究事業を支援している京都の企業だよね~」とミモロも以前、伏見の本社にお邪魔したことがありました。
かつての「京都会館」も命名権を同じく京都の企業「ローム」に売却し、「ロームシアター京都」になっています。「企業が市民のためにお金使ってくれるの、うれしいよね~」と思うミモロです。
中央ホールから、上階につづく階段。
それもまるでオブジェのよう…。
「ここは、昔のままだ~」と、本館の歴史を物語るスペースを懐かしそうに歩きます。
昭和初期の洋館の趣を留める館内。
「ここ、チケット売り場だったのかな?」と小さな窓に興味津々。
人数制限がされているので、館内は、人が少なく、ゆっくり見学が可能です。
ミモロは、あちこち歩き回ります。
「なんかここもいい感じ~」とさらに奥に進んだら、そこはトイレ。
大理石の壁が続く、格調高い雰囲気のトイレです。
「あ、この丸窓、もしかして、本館の正面の丸窓じゃない?え~位置的には、そうなんだけど…トイレの窓になってるんだ~」とちょっとびっくり。ミモロは、女の子なので、婦人トイレしか入れませんが、紳士トイレはどうなっているかは知りません。
また、現在は、使用できませんが、古い家具が置かれた談話室は、一般の人も利用できるようになるそう。
さらに、今回のリニューアルで注目されているのが、東山を一望できるオープンテラスです。この日は、雨で外に出るのは控えました。
「夏になったら、ここで過ごすの気持ちいいかも~」と。まだコロナの影響で、館内の一部は、利用できません。
「他のところも見学しよう~」と、ミモロは、館内を歩きます。
*「京都市京セラ美術館」の詳しい情報はホームページで
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