「ミモロちゃん、山科ってよく知ってる?」とある日、お友達に聞かれたミモロ。「う~もちろん、何度も行ってるけど、実はあんまり知らないかも~」と答えます。そう、京都に観光に来る人も、残念ながらあまり訪れていない地域と言えるかも…。ミモロがかつて行ったのは、「毘沙門堂」「大石神社」「岩屋寺」そして「清水焼団地町」などです。ほかには「醍醐寺や勧修寺、隋心院も山科区でしょ?」とミモロ。「でも…」と。
そこで、山科出身で、山科に詳しいお友達が案内してくれることになりました。
この日の集合場所は、JR山科駅。そこからお友達の運転で、まずは駅の近くから…ここは「徳林庵」です。
「山科は、平安時代に任明天皇の第四皇子の人康親王が、失明し、隠棲するために御所を作られました。その方は、琵琶の名手で琵琶法師の祖ともいわれます。そこから、このエリアは、四ノ宮とも呼ばれるんですよ」
「徳林庵」は、室町時代の天文19年(1550)に、人康親王の菩提を弔うために創建。境内にある六角堂には、地蔵尊が祀られています。
ミモロは、さっそくお詣りします。
なんでもこの地蔵菩薩像は、平安時代初期、閻魔様のお手伝いをしていたと言われる小野篁が彫った六地蔵のひとつと伝えられるもの。以前は伏見の大善寺に6体とも安置されていたのですが、平安末期に、都に疫病が蔓延した時に、後白河天皇が、都の守護のために、京へと通じる主要街道の六ケ所の入口に一体ずつ祀られることにしたのだとか。
六ケ所にいらっしゃるお地蔵様にお詣りをする「六地蔵めぐり」は、毎年8月22,23日に行われ、各お寺に異なる色の札があって、それを集めると、厄病退散、家内安全などのお守りになると言われます。
「来年、六地蔵めぐりやってみようかな・・・?」と密かに思うミモロでした。
「ここにも、お地蔵様、6体いらっしゃるよ~」とミモロ。なにか愛らしいお地蔵様です。
境内には、大日大聖不動明王もお祀りされています。
「これ井戸?」と近づくミモロ。「はい、それは荷車の井戸で、ここを訪れた旅人や馬を癒した水ですよ」とお友達。
そしてそこには、「日通のマーク」が…。
「ここは、京の入口で、飛脚の人たちもここで休んだり、交代したりした場所なんですよ」
それにちなんで、日通がマークにしたのかも…
飛脚の休憩所となったこの場所には、飛脚さんがお茶を飲んだ釜なども置かれています。
そう、山科は、京への入口…「え~そうだったんだ~」。
知らないことがいっぱいの山科探訪の始まりです。
*「徳林庵」京都市山科区四ノ宮泉水町16
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