芸術の秋…京都各所ではアート展がいろいろ開催されています。ミモロは、11月23日~29日に「御寺 泉涌寺」で開催される「KANSEIアート展京都2022」のレセプションに出席しました。
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このアート展は、2019年に発足された「洛宙 KANSEIアート展実行委員会」により企画されたもので、高い芸術性と多様性に富んだ日本の伝統美に、現代アート精神を融合させ、新たな価値を提供。世界に発信していくことを目的にしています。
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今回の会場は、「御寺 泉涌寺」。皇室ともゆかりの深い格式ある寺院です。
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夕方、レセプションが始まるギリギリに到着したミモロ。
会場である本坊の前には、大きな桶が置かれています。「あれなんだろ?」
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実は、これも作品。木工芸の中川周士さんの作品です。
お座敷には、木工造形の富田文隆さんの作品や、
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陶芸の清水六兵衛さんの作品なども展示されています。
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歴史ある襖絵の前に置かれた作品。陶芸の森野泰明さんの作品も…
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他にも、漆芸の村田好謙さん、曲木造形の亘章吾さんなど、幅広い年齢の12人の作家さんたちが、それぞれの優れた感性で生み出した作品は、いずれも見るものを魅了します。
ミモロが中でも、心に残った作品は、ご本尊の前のスペースに置かれていた金色の月に乗ったウサギの彫刻。
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この作品は、ジュエリーからオブジェまで多岐にわたる作品を手掛ける森本盾二さんによるもの。
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話す機会に恵まれたミモロは、「あのウサギさんの作家さんなんだ~。ウサギ好きなんですか?」と尋ねます。
「ミモロちゃん、なんで月にウサギがいるか知ってますか?」と聞かれます。「え?お月見団子が好きだからかな?」とよくわからない答え。「月とウサギ」のインドに伝わる仏教説話を教えて下さいました。
それによると、山中で倒れている老人に出会った猿とキツネとウサギは、その老人を助けようと食糧を集めます。でも、ウサギは何も取れず、猿とキツネに頼んで火を起こしてもらって、自らその中に飛び込んで食糧にしてもらったのだそう。
「え~ウサギの丸焼き?!」と驚くミモロ。自分を犠牲にしても助けようとしたウサギに感激した老人…実は帝釈天だったのです。そのウサギの慈悲の行為を後世に伝えるために、月の昇らせたのだそう。
今回、森本さんは、そんな話をベースに月とウサギの彫刻を作り、それが本堂の中に…。
この説話を知っていると、ただ可愛い~というのではなく、作品を見る目が変わるかも…
さて、この日のレセプションには、「KANSEIアート展実行委員会委員長の富田文隆さんの開会の挨拶。
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泉涌寺ご長老の上村貞郎さん。
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特別協賛の神奈川に本社をおく金属加工機械メーカーの磯部任社長。
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京都市の門川大作市長などのご挨拶が続きました。
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そして日本酒で乾杯…
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会場には、お寺らしく精進料理のパーティー料理が並びます。
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「え~お肉とか使ってないんだ~精進料理のこういうお料理って珍しいかも…」とミモロ。
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この料理を担当したのは、出張料理人の三田清美さん。
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「美味しくいただきましたよ」と門川市長もいつもの笑顔で。
「ぜひ多くの方に見て頂きたいですね」と、泉涌寺の熊谷道玄さん。
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歴史ある建造物の中で見る現代感覚の新しい伝統の技。芸術の秋を楽しみたい方におすすめです。
*「KANSEIアート展」に関する詳しい情報は、ホームページで
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