「すごくパワーを感じる作品…これ、陶板に描かれてるんよ~信じられない!」と驚くミモロ。
まるで絵画のような繊細な筆使い…でも、よく見ると立体感もあるのです。
この作品展が行われているのは、世界遺産「東寺」の食堂。
プレス発表会の日に出かけたミモロ…「草場一壽 陶彩画展」との看板が立つ建物へと入ります。
「わ~キレイな絵がいっぱい…」と壁に展示された作品を見たミモロ。
「でも、油絵とは違うね~」そう、これは陶板に焼き付けられた陶彩画です。
雨や陽の光でも色落ちせず、屋外によく展示されている「陶板画」。でも、ここに並ぶのは、不思議な色合いと光を纏ったもの。
「これ、本当に陶板に描かれた絵なの?」とミモロは、作品に近づき、目を凝らします。
この作品を手掛けたのは、佐賀県有田に工房をもつ草場一壽さん。
この日、草場さんご自身が作品についてお話をしてくださいました。
国内屈指の陶芸の町である佐賀県有田。そこに生まれた草場さん、これまでの有田焼では表現できない色彩を生み出します。それは白い陶板に絵付けと窯入れを十数回繰り返すことで、窯の中で釉薬が溶けあい現れる独特の色彩です。それは同じ色が二度と現れることはなく、まさに奇跡の色。その独自の技法は、なんと着想から30年、たゆまぬ研究と試行錯誤の末にたどり着いたものなのです。
「ホント、すごい!こういう色初めて見たかも…」とミモロ。そう、作品は、見る角度によって新たな色を生み出すのです。
繊細で緻密な絵付けの筆運び…絵画でも表現がむずかしそうなラインを、なんと陶板の上に…
長年の研究で計算されつくした窯の温度や時間…でも、最後は、窯の中の火に託すのだそう。
人間の力では思いもよらない力が働き、想像を超える奇跡の輝きを放つのだとか。
草場一壽さんの陶彩画の作品は、世界的にファンも多く、いろいろな場所で個展や展示会が行われています。
また、陶彩画製作の傍ら、絵画教室なども再開、さらに絵本の製作も手掛けられています。
「不思議な輝きと色は、この世のものとは思えないね~」というミモロ。
だからでしょうか、作品は、龍や神話の世界をテーマにしたもの。
「来年の干支は、龍だから、きっと人気出るね~。なんかどれもすごく運気上がりそうな作品だもの…」というミモロです。
「東寺」では、4年ぶり5回目の開催となる草場一壽さんの陶彩画展。
「確かにこの場所って、これらの作品にふさわしいかも…」
東寺を訪れた折は、ぜひ「食堂(じきどう)」へ。入場無料で、5月7日 まで8:30~16:00で開催しています。
*草場一壽さんに関する詳しい情報は、「草場一壽工房」のホームページからどうぞ
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