京の冬の旅で公開されている「寺町 阿弥陀寺」にお詣りしたミモロ。そこで聞いた名物の鎌餅を求め、一目散に。
阿弥陀寺の正面から伸びる道を西へ。ちょっと行ったところに、古い佇まいのお店が見えてきます。
「あ、ここだー」
店の前に飾られたお菓子の数々。「どれにしようかなぁー」と、店に入る前から悩むミモロです。
「大黒屋鎌餅本舗」は、明治30年に創業された店。古い情緒ある建物が、阿弥陀寺からの道沿いにあります。
木の戸をあけて中へ。 「いらっしゃいませー」三代目店主の山田充哉さんが、笑顔で迎えてくださいました。
「あのー鎌餅って、まだありますか?」と、恐る恐る尋ねます。というのは、先ほど訪れた「阿弥陀寺」には、ツアー客のみなさんがいらして、集団で訪れたら、きっと売り切れになっちゃうーと心配していたのです。
信長公のお墓にお詣りしても、鎌餅が気になってしかたなかったミモロです。
「はい、まだありますよー」と。「よかった~売り切れかと心配しちゃったー」やっとミモロの顔にも笑みが。
これが名物の鎌餅。薄い木に包まれた、細長い柔らかいそうなお餅です。「へえーこれが鎌餅なんだー」と、ミモロはじっと見つめます。
「鎌餅は、江戸時代から鞍馬口の近くの茶店で、作られていたもので、鎌の形が豊作を意味しているんですよ。、豊かさを刈り取るとか、、また、旅の厄を払うという意味から作られたもの。鞍馬口にあった茶店がなくなり、明治になって、その味を復活させたのが、創業者である先々代です」と、山田さん。
お腹が空いていたミモロ、思わず、「あのーここで食べてもいいですか~」と我慢しきれずに…。「はい、どうぞー」ミモロに鎌餅が手渡されました。「うー素朴な感じが、いい感じ…。いただきまーすと、いっきにペロリ「柔らかーいお餅…中の餡もほんのり甘くて美味しい…こういうシンプルな和菓子が飽きないんだよねー」
店先で、ひとつ鎌餅を食べたミモロは、その横に並ぶ品にも注目。
「これ、なんですか?」鎌餅と違って、硬い感じのお菓子です。「これも食べたいな~」
「懐中しるこですから、ここでは食べられませんよ」めでたい烏帽子の形の懐中しるこです。「表面の焼き色は、炭火で焼いたもの…。お椀に入れてお湯を注いで食べてくださいねー」と。「おしるこなんだー。じゃ、おうちで食べるので、ひとつください…」。ミモロは、ひとつ袋に入れてもらいました。
「あ、羊羹もあるー」でっち羊羹という薄い形の羊羹です。でっち羊羹というのは、竹皮に包まれた蒸羊羹で、竹皮の香りがほんのり羊羹に移った味が美味しさをさらに…。京都のお店に奉公に来ていたでっちさんが、里帰りのおみやげにしたという値段控えめの羊羹です。薄いので、持ち運びに便利で、竹皮による殺菌作用もあり日持ちしたそう。練羊羹に比べ、甘さも控えめ、食べやすい羊羹です。
こちらのお店では、鎌餅、懐中しるこ、でっち羊羹、そして最中を買うことができます。
京の冬の旅で、「阿弥陀寺」を訪れた後に、ぜひお土産にしたい京都の名物のひとつです。「阿弥陀寺」からすぐです。
*「大黒矢鎌餅本舗」 京都市上京区今出川上ル4丁目西入ル阿弥陀寺町25 075-231-1495 8:30~20:00 第1・3水曜休み 鎌餅210円、懐中しるこ315円、 でっち羊羹840円、最中170円
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ブログを見たら、金魚をクリックしてねー。よろしく~ミモロより
特許庁 商標登録第5629481号 copyright2010Sea Hawk Japan co.,ltd. All rights reserved.
それにしてもミモロちゃんって、どこへ行ってもおいしいものを見つける天才ね。ネコも歩けばごちそうにあたる…これまでに食べたものだけでも、京グルメいろはカルタができるんじゃない?
蒸羊羹は、練羊羹よりも甘さ控えめ、
とても食べやすい羊羹です。
ミモロの鼻は、小さいけどよくきくんですよ。クンクン
また、おいしいもの見つけますね・・・・。