ネコのミモロのJAPAN TRAVEL (Mimoro the cat:JAPAN TRAVEL)

「京都観光おもてなし大使」のライターとネコのミモロが、京都の情報や暮らし、グルメなどをご紹介。心和む雑誌のようなブログ

38棟の茅葺の民家がつくる日本のふるさとの景色。美山町の「かやぶきの里」へ

2011-12-09 | 癒し
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「初冬の京北まるごと体験ツアー」のプログラムは、多彩。京都の北部にある山里の暮らしをいろいろな角度から見学、体験してゆきます。

小蕪の収穫体験の次は、南丹市美山町の「北集落」(通称・北村)へ、車で向かうミモロたち。


そこは、戸数40戸、人口約100人の過疎の村。集落には、38棟の茅葺屋根の民家が、杉に覆われた山に寄り添うように、立ち並んでいます。もちろん、人々の暮らしが、日々営まれている茅葺の家です。



茅葺の屋根には、苔や草が生え、緑色に。長い間、屋根の葺き替えをしていない様子。でも、それもかえっていい風情…と思うミモロです。

集落の入口には、古いタイプの郵便ポストが。「これも、わざわざ古いものにしてるのかな?」


ミモロは、ツアーのみんなに付いて、村の中を散策します。

家の前には、小さな畑。「きっと家族で食べる分を、作っているんだね。いつも新鮮な野菜が食べれていいなぁ」。

村を見渡す場所で、ちょっと休憩するミモロです。


ここ北集落は、50棟の民家のうち、なんと38棟が茅葺屋根の民家で、”かやぶき屋根残存率”日本一を誇ります。今では、誇れる記録ですが、日本一になったのは、実は、屋根の葺き替えができなかったという、この村の貧しさによるもの。

この村に味方したのは、新しいものを追い続けた時代から、古いものの価値を見出そうという時代の流れといえましょう。かつて、貧しさの象徴だった古い茅葺屋根は、今や貴重な観光資源に。

それには、村の風景を守りながら、村人が生活してゆく糧を作り出す、地域ぐるみの取り組みが行われたのです。平成12年、住民の出資による有限会社「かやぶきの里」を設立。雇用を増やすことで、過疎化への歯止めも狙います。

今や、北集落には、年間26万人が、国内外から訪れ、日本を代表する山里のひとつに。
現在は、重要伝統的建造物群保存地区に指定されています。



観光客のために、村は、トイレなども用意。
茅葺の民家に隣接し、景色を損なわない公衆トイレです。

「わーなんかいい感じの村だねぇー」ミモロは、村を散策し、いっそう心惹かれた様子。

村には、小さな小屋のような建物が点在しています。「これ、なあに?」
これは、放水銃。万一火災が起きた時、屋根の上まで勢いよく水が発射される、いうなれば消火器。

「あれ?この村には、コンビニがないねー」とミモロ。今や日本の通津浦々まで展開されているコンビニ。
「この村は、景観をとても大切にしているので、コンビニはありません」と、案内役の安谷さん。
「その代わり、ほらバスが、いろいろな品を運んで来るんですよ」。
村の入口には、マイクロバスのお店屋さんが。遠くまで買い物に行けないお年寄りには、欠かせないお店です。

「じゃここで、みんなで記念撮影を…」
ツアー参加者の方々に、可愛がってもらうミモロです。


道を隔てた向こう側には、村人たちが出資して設立した「有限会社 かやぶきの里」が運営する食事処やおみやげ処が。





「ここは、アンコも美味しんですよ」と、お店の方。

ミモロは、さっそく手づくりおはぎの前へ。

地元でとれた小豆を炊いた餡は、ほどよい甘さが、小豆の風味を際立だせる味。
「この大福も食べようかなぁー」
どこでもミモロの食欲は、旺盛です。

*「かやぶきの里 北村」に関するアクセスなど詳しい情報は、ホームページから。
また、村の特産品などは、お取り寄せが可能です。ぜひ、山里の味をご賞味ください。
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