こんにちは、永々翁でございます。「十年一昔」と申しますとおり、十年も経つと時代は変わります。もちろん人も変わります。
酒場ではよくありがちな話で、名前を存知あげなくとも顔を見知っている方とは、ご挨拶をしたり世間話をしたりします。その方は同世代と見受けられる御仁でした。初めてお会いしてから一年くらい経ったころでしょうか。ある日、酒場のスタッフが(彼の奥様でもある)双方の話を聞き「二人は同級生だ」と名推理。果たして彼は小中学校のクラスメイトのP君でした。P君と拙生はお互い気づかず、一年も顔を合わせていたのです。人生を重ねた老顔から当時の面影を見出すことが難しく、判らなかったのは仕方ありません。しかしP君の奥様は卒業アルバムを見てすぐに判ったとのこと。女性の目には敵いません。
三十数年ぶりの再会は感動的なものではありませんでしたけれど、P君との酒場での交友はずっと続いております。
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