ちょっと前、テレビでコンビニスイーツを有名パティシエさんが評価する番組を放送していました。
パティシエさんが食べて「合格」「不合格」の札を上げるやつです。
「合格」判定いただいたコンビニの担当者は歓喜し、「不合格」と評価された担当者は涙する。
私、この手の企画はどうも苦手なんですよね。
評価者「なぜ、この素材を選んだんですか?」
担当者「酸味と甘味のバランスが一番良かったからです」
もちろんパティシエさんの評価、指摘は的確です。
ただし、それはひとつの視点だけなんですね。
コンビニをはじめ、メーカーのスイーツは、誰が作っても均一の味で大量生産できる設備を導入して、賞味期限内の味を保証し、全国に流通させ、しかも安い。
スイーツひとつに、企画、開発、生産、調達、流通、営業、小売店、管理部門、スタッフ部門… 何十、何百人もの人が関わっているのです。
もっともっとメーカーさんの隠れている内容も知ってもらいたいです。
評価者「なぜ、この素材を選んだんですか?」
担当者「一日に何千個つくるために必要な量を安定して入荷でき、かつ、品質を保証する検査方法、流通手段が確立しているという絶対条件の下で、設定コスト内の素材で、酸味と甘味のバランスが一番良かったからです。」
こう答えると、評価する人はぐうの音も出ないですね。
そして最後に決めゼリフ
「メーカー、舐めんなよ」
テレビの番組制作もたくさんの人が関わっているある意味メーカーさんなのに、どうして気が付かないんでしょう。(本当は気が付いているのかな)
カリスマみたいな人を設定して、無理矢理強烈なキャラクター付けをして、その人が厳しく評価するパターンが定番なんですかねぇ。
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