作家の曽野綾子さんの訃報が届きました。
私が自分の人生の先行きを考えていた時、曽野さんの言葉に共感し勇気づけられました。
曽野さんの著作を読んだ当時の読書感想文です。
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老いの才覚 曽野野綾子(KKベストセラーズ)
曽野綾子さんの著作で有名なタイトル「老いの才覚」。「才覚」とか「品格」とかいう言葉が流行しました。日本が大切にしたい言葉です。才覚とは、すばやく頭を働かせて物事に対応する能力。才覚を発揮するためには、老年としての生き方、暮らし方とはどういうものか。それをイメージし考えていかないといけない。筆者が「戒老録」として書き留め始めたのは三十七歳からだと記していた。誰もが迎える老年のことを早い時期から意識しておけば、良い老年が迎えられるということか。自分自身は表現する力が乏しいが、五十歳を前にした頃から「戒」や「律」をいう漢字を意識してきたので、筆者と感覚が似ているようで嬉しかった。老年の生き方は時代によって変わるものである。以前読んだ「九十八歳になった私」のように未来を想像し、その未来で良い老年として生きるための「戒老録」を書いてみたい。才覚を発揮できる準備をそろそろ始めないといけない。
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「戒老録」についてはずっと意識しています。
あらためて先人の伝えをしっかりと受け止めたいと思います。
曽野綾子さんのご冥福をお祈りいたします。
そして、ありがとうございました。
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