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けっぱれラピット、どろ亀さんに負けるな。ウサギとカメとの競走です。随想、旅行記、日記など、雪の降る街からのお便りです。

きしきしと 靴音鳴くや 寒の夜

2014-03-08 09:10:05 | 自然
きしきしと 靴音鳴くや 寒の夜   三好 勲(札幌)

生田原神社(現遠軽町生田原)に大晦日の夜参拝者が家の前の道路を音を立てながら通ります。生田原の学校通りにあった家は親が晩年住んでいたところで、街の参拝者と同じく我が家では新年の神社参りは欠かさなかったのでした。きしきしと靴音が聞こえだす時刻になると我が家でも身支度をして出掛けます。父は神社総代もしていたのでもちろんですが、カムイラピットも連れ添って毎年出掛けました。結婚してからはラビ妻も神社参りに何度か出向きました。生田原神社の石段が魅力的で新年のお参りをしたという実感に浸れます。靴音のきしきしというきしむ音がでるようになると、今夜は厳寒の夜になっているというあかしなのです。
生田原での経験から長年経ちますが、この「きしきし」という音が脳に焼き付いていて靴音が出る季節になると、当時の事を思い出すのです。札幌に住むようになり夜もあまり冷え込まないのでこの靴音を聞く事はひじょうに少なくなりました。
今は3月、雪もゆるんで、まったくきしきしいう靴音は聞けません。
当時を懐かしんで一句作って見ました。

壱岐の島での記念写真           島めぐりミステリーツアーで飛行機から富士山が綺麗に

▲冬に関係する俳句、短歌を道新(26.2.16)「日曜文芸」に見付けましたので紹介いたします。
〔俳句〕
  ・人が消え街が消えたる大吹雪   山尻 鉄男(北広島市)  辻井 のぶ選
  ・路狭し要塞のごと雪の壁     林  芳子(鹿追)      〃
  ・除雪車の地響き眠り覚ましけり  成田  強(江別)      〃
  ・月氷る臥牛のごとき藻岩山    長内 柚子(札幌)    清水 道子選

〔短歌〕
  ・氷点下を焼くがごとくに赤々と朝日映れりの祈りの窓に     飯野 佐知子(札幌)  足立 俊彦選
  ・暗い気を胸に引き込め今朝も雪と遊んでくるかとスコップを持つ 島田 章雄(札幌)     〃
  ・朝起きて雪掻くこともなけれども老いたるいまも晴れを喜ぶ   嶋田 アイ(札幌)   時田 則雄選


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