朝早く起きて歩き始めると、暁の空の上の方に三日月があり、明けの明星が燦然と輝いて見えた。太陽が上ってきても、しばらくは見えていた明けの明星に、清々しい朝を彩る品格すら感じる。
特にその日は三日月にしっかりと寄り添っていたのが、あの明けの明星、金星である。その姿は、カップルのようでも、家族のようでもあり、ほほえましい天空のドラマを見ているようだった。
ここから、どんな物語が始まっていくのかなと、イメージは膨らんでいった。そんな、ことを考えながら今日も朝のウォーキングをしていた。
寒いはずの冬の夜空も二人の姿を見ると、温かくほほえましく感じた。まさに、そこには自然のドラマが始まらんとしていた。
これは1月7日の朝の写真である。月と金星がこれだけ接近したのも珍しい。三日月と金星のコラボはこうして始まっていた。
誰がこのシナリオを書いたのだろうか、そんなことも私の脳裏をかすめた。
下の写真は上の一部を拡大してうつしたもの、物体は大きく撮れてわかりやすい。
仲のよい、二人がまるで、宇宙でランデブーしている感じだ。三日月にブランコでも下げて、そこで、遊んでみたい気分だ。そして、三日月から金星に乗り移って見たい気もする。こどもなら、そんな空想もうかぶだろう。実にファンタスティックな感じがする。こうしていると、童話にでもなりそうなイメージの世界がかいま見えてくる。
次の日の朝、目を向けると、もう金星は右斜め上に行っていた(点にしかみえない)。自然とはままならぬはかないものだとも思う。
今後、二人が近づくのはいつになることだろう。気長に見守っていきたい。
それにしても、昔からか語られ夢を与え続けて来た天体ショウ…。こんな所にも繰り広げられていたんだなと思うと宇宙の壮大な懐(ふところ)の広さに驚くばかりだ。
まだまだ、私たちは自然の前で謙虚になり、自然から学ぶべきことがいっぱいある気がする。
Viva nature! 自然に脱帽!
自然よありがとう。こんなにきれいなドラマが見られるなんて、自然はすばらしい。その演出に感謝するよ。
撮影はすべてIphon6s