想い続けることができれば、その想いはいつか成就する

その日その日感じたことを詩、エッセイ、短歌、日記でつづります。野菜も育ててます。

冬の三日月から想う -17℃の旭川の街

2017年01月24日 | エッセイ

震災7年2月24日

 三日月がくっきりと南の空に輝いていました。ここ私の街の気温は-2℃ 体感気温は-7℃で、体感気温で比べると盛岡が気温-7℃体感気温-7℃と同じでした。憧れの旭川は-17℃でした。

 旭川といえば、その後、動物園で一時有名になり、私的には、大雪山と白い雪と広々として北海道のイメージがやや薄れてしまった感があり、残念でしたが、まだまだ、三浦文学の名残の街だなと思います。

 私に取っては、今まで一番印象に残っていた作品の舞台が旭川である「氷点」という小説でした。単純なストーリーでありますが、あの本を読んだときの印象は生涯最高の物でした。70歳を間近にした今でも、心に残っているから不思議ですね。あの当時の年と今の年齢がタイムスリップし今目の前で同時のフラッシュバックのように現れてくる不思議さに驚いています。心のテレパシーは時間を超えるとでもいうのでしょうか。それにしても不思議ですね。

 当時の小説の中には北海道の大自然の中で展開される原罪を中心とする人間模様が描かれていました。ナナカマドの木々の紅葉も心に残っています。太陽のように明るい主人公陽子、それでも原罪を背負いつつ生きてゆく姿に感動したものです。

 今思うとそこには富と貧しさが混在していたようにも思います。それに、自然と人間の業が織りなす筋立てだったように思います。もう一度、読み直すと、新たな発見がいくつもあるのではと思います。

 それまでは、小説というと、フィクションであると、ちょっと、生意気にも小馬鹿にしていた印象があり、事実物以外はみなかったのですが、小説の中にも事実に匹敵する物が含まれていることを理解し、それから、小説の良さに気づかされました。

 すべては「人生は邂逅の歴史である」と、いった亀井勝一郎先生の言葉通りであると思います。人生はまさに邂逅の歴史です。フィクションであれ、現実であれ自分との関わり合いの中で今の自分があるのです。

 一度旭川を訪れ、極寒の中で、真冬の大雪山を見ながら人生を俯瞰してみたいなあ…、これが願望です。いつか氷点の街を訪れてみたい。

 これから、週一でやっている卓球に向かいます。半年が過ぎ、随分腕を上げました。シニアにはいい運動だなとつくずく思います。


 A crescent moon shined clearly in the south sky. The temperature was -2℃.  Asahikawa city was -17 ℃.

Someday I would like to go to Asahikawa city and want to watch Mt.Disetsu and Ayako Miura Memorial Hall that is my desireand. Miura Ayako is my most favorite

三浦綾子記念館

 

 

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