何といってもこの時期の庭は美しい。さわやかである。ざっと我が家の小さな庭を見てみても実にたくさんの花が咲いていた。ここにはないが、まだ、アケビやコデマリなどもさいていた。山野草や植物を育てていると自然のことがよく伝わってくる。周りの気候と微妙に関わって調和を保って生活しているのがよく分かる。自然は最高の芸術作品である。「人生は芸術だ。」と、いった人がいたが、なるほど、分かる気がする。自然から学ぶことは沢山ある。天然色という言葉が死語になってからまだ、日が浅い。懐かしい言葉が随分となくなっていくのは淋しい気がする。お天道様、お陰様なども段々使われなくなってきていると思うがいい言葉はずっと残していきたい。
<山芍薬>
人知れず山の中で咲くらしいが、私はまだ、実際に咲くところを見たことがない。一度見てみたい気がする。この花は先日買ってきたばかりである。露地に1本植えてあるが、だんだん小さくなってしまって花は咲いていない。(尚、茶の湯では露地(ろじ)とは茶庭ともいい、茶室に付随する庭園の通称である。)
山芍薬は茶花としてはかなり有名である。(茶花とは茶の湯の席でいけられる花のことです。お茶会で茶席の床の間に飾ります。茶花の基本は、季節の花を自然のままにいけることです。いわゆる「花は野にあるように」)
山芍薬の純白の白さが緑の中で研ぎ澄まされていて千利休のいう「わびさび」の世界にぴったりだろうと思う。利休といえば
「一期一会」も有名である。一期一会(いちごいちえ)とは、茶道に由来することわざ、『あなたとこうして出会っているこの時は、二度とめぐっては来ないたった一度きりのものです。だから、この一瞬を大切に思い、今出来る最高のおもてなしをしましょう。』と言う意味の利休の茶道の心得である。
<どうだんつつじ>
これも、茶花である。かわいらしい花をつけ、紅葉がまた、きれいである。家に3株植えてある。
<十二単衣>
平安時代の貴族を思い出すような名前である。ほっておいても結構増えていく繁殖力が強い植物である。これに似た花に「都忘れ」がある。この花もよく茶席に似合うようである。以前植えてあったが、いつの間にかなくなってしまった。今度はしっかり育てたい花である。
<ミヤマツツジ>
これも、茶花に使われると思う。4月の初旬が満開だった。この時期、山にゆくと、結構見かける。とても、きれいな花である。
<サフィニア>
ペチュニアの仲間であり、その新種らしい。ナメクジが大好きな花である。ちょっとはでであり、西洋の花でもあるので茶花には不向きである。初夏に生える花である。昨年から越冬している株である。
<藤>
日本舞踊によく登場する花である。茶花にも勿論なる。野山でも結構見かける。藤の花で思い出すことがある。私が、4,5才の頃だったと思うが、母によく山羊のお乳を買いにいかされた家に咲いたいたのが、物心ついたころの話である。そこに昔は瓶を持っていったものだ。そして、牛乳の代わりの栄養価にしていた。母に聞いたことだが、一つ下の妹など、栄養失調になり、目に膜がはってもうだめかと思った時期があったようだ。戦後は大変な時代だっただなと今になって思い起こすことが度々ある。
<センパフローレンスベゴニア>
ベゴニアには色々な種類があるが、一番ポピュラーな品種である。これも昨年からの越冬ものである。
<葉ボタン>
これは、小型の葉ボタンである。この花も結構枯れずに残り2年前のものである。門松を立てた時からずっと植えてある。
<キンギョソウ>
金魚のような口元をしたかわいらしい春の花である。昨年のこぼれ種が咲いた。
<ヒラドツツジ>
ゴールデンウイークに近くなると道路際に植えてあるツツジが満開になる。浜松祭りの頃の道路に沢山植えられドライブがてらにとてもきれいな思い出がある。ピンクと紫を混ぜて植えてあるととてもきれい。我が家でも今まで目立たなかった所にあったものをガレージの目立つところに植え替えた。
<空木(うつぎ)>
「卯の花の匂う垣根に、ホトトギス、早も来鳴きて、忍音もらす 夏は来ぬ。・・・・」
夏は来ぬの「卯の花」とはウツギの花のことです。 とても、きれいな花です。これも、白で清楚です。昔は垣根に使われていたそうです。最近はあまりみないようです。幹に中が空洞になっています。だから、空木だそうです。茶花でも有名です。
<シバザクラと十二単衣>
<モッコウバラ>
紀子様の花ですね。
<侘助(つばき)>
代表的な茶花です。ピンクがとてもきれいな色です。サザンカとはまた違っておちている花にも風情がありますね。わびさびにぴったりの花です。落ちた花もとても、風情があります。桜の良さが散り際にあるように、椿の良さも、あおい苔の上に横たわる様が何とも情趣(風情)というか無情を感じます。
<モッコウバラのアーチ・ヤマモミジ盆栽・イワギボウシ>
<タンチョウソウ(イワヤツデ)>
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