花と緑を追いかけて

山を愛し、花を愛し、旅と
映画とパソコンと、好奇心も
いっぱいの主婦の日記です

赤い大地を駆け抜けて②・「カルバリーの宿」

2008年03月05日 | パース滞在記

ピンクレイクからおよそ45kmで海辺のリゾート地「カルバリー」です。
予約していた宿はビジターセンターの2軒先にあり、すぐに見つかりました。
こちらが最初の日の宿、海が目の前の「Kalbarri Seafront Villas」です。
とんだハプニングで、2人とも疲れ切っていました。



受付で手続きを済ませ、鍵を受け取ってから指定された部屋の前に車を駐車させました。
日本人の姿は私たち以外見当たりませんが、トヨタ車が三台並びました

オーストラリアではごく普通の風景です。
最近は中国人に押されて日本人の影は薄いのですが、日本の自動車は頑張っていますね。
車から荷物を運び出した主人をふと見ると、袖の部分にも赤い「毒蜘蛛」が
2匹目です
慌ててティッシュで捕りましたが、体中がザワザワしてしまいました。
「私のどこかにもくっついているような感じがする~~

これが「レッドバック」という毒蜘蛛です。大きさは体の部分が1cmくらい・・
パースにも居るので「庭仕事の時は要注意!」と言われています。
小さな赤ん坊が刺されたら命が危ないそうです。


主人の腕はキズだらけ、指の先がちょっと赤くなっていて「痛い」とか
でも元気そうです。
持ってきたマキロンで消毒をしました。
私は覚悟を決めました。
人口1500人の小さな町だけど、お医者様の一人くらいはいるだろう。
地元の毒蜘蛛だからクスリはあるに違いない。
最悪の場合は200km離れたジェラルトンに輸送かしら?
こんな時のために、ちゃんと旅行障害保険の病院治療費は1000万円に入ってきましたもの。


オーストラリアの典型的なビラ形式の宿です。
キッチンが付いている所が多いですね。
近代的な一流ホテルなどはパースの街中にしかありません。


近所にレストランもあると聞いていましたが、私たちはクタクタでお店を探す元気もなく・・・
持ってきたハムやチーズ、シャケの燻製やカンズメをつまみにビールを飲み、お湯を沸かしてオニギリとカップラーメンで夕食としました。

これを「ミジメ」と思うと、ワイルドな自然を巡るオーストラリアの旅はできません。
グルメに温泉が日本の「旅」の楽しみですが・・・
日豪の旅のスタイルが全然違うのです。私も三年目でようやく慣れました。



一昨年廻った「マーガレットリバー」の宿はジャグジー付でしたが、ほとんどの宿はシャワーのみです。
これは一般家庭でも同じで、バスタブのある家は少ないと聞いています。

ここで砂だらけの全身を流しました。







夫婦で申し込むと必ずダブルベッドになります。
主人がもし毒蜘蛛に刺されて発熱したらすぐに分るに違いない・・・
そうなったら宿のオーナーに病院を紹介してもらうしかないな~と、覚悟を決めました。




ゴージャスな雰囲気とは無縁の宿ですが、清潔なのでヨシとしましょう。

主人は食べ終わるとすぐにダウンしました
砂を相手に奮闘しましたものね。
日本とは全然違う細かい細かい「パウダー・サウンド」でした。

一人で英語のTVを見ていてもよく分らないし・・・
ふと窓の外を見てみると、空が茜色に染まっています。



カメラを抱えて前の浜辺に出てみました。
はるばるパースから620kmも車で走ってきた「カルバリー」の海です。
沖合いは白波が立っていましたが、浜辺はほとんど波がありません。

部屋の前のデッキに座って、ノンビリ海を眺めている中高年夫婦がたくさん見られます。
豪華な食事はなくてもワインさえあればそれでヨシ・・・
綺麗な景色がご馳走なんでしょう。
これがオージー流の旅の楽しみなのかも知れませんね。



いつものダイナミックなインド洋の夕日とは違いますが、赤い夕焼けに明日のお天気の希望も沸いて来ます。

部屋に帰って私も8時過ぎには休みました。
主人も発熱で苦しんでいる様子も見られず、ひとまず安心しました。

夜中に起きてリビングでゴソゴソと何かをやっていましたが、毒蜘蛛が原因の痛みや発熱なら私を起すでしょう・・・
そう思って、私はそのまま寝入っていました

コメント (16)
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