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ピンクレイクからおよそ45kmで海辺のリゾート地「カルバリー」です。
予約していた宿はビジターセンターの2軒先にあり、すぐに見つかりました。
こちらが最初の日の宿、海が目の前の「Kalbarri Seafront Villas」です。
とんだハプニングで、2人とも疲れ切っていました。
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受付で手続きを済ませ、鍵を受け取ってから指定された部屋の前に車を駐車させました。
日本人の姿は私たち以外見当たりませんが、トヨタ車が三台並びました



オーストラリアではごく普通の風景です。
最近は中国人に押されて日本人の影は薄いのですが、日本の自動車は頑張っていますね。
車から荷物を運び出した主人をふと見ると、袖の部分にも赤い「毒蜘蛛」が

2匹目です

慌ててティッシュで捕りましたが、体中がザワザワしてしまいました。
「私のどこかにもくっついているような感じがする~~


パースにも居るので「庭仕事の時は要注意!」と言われています。
小さな赤ん坊が刺されたら命が危ないそうです。
主人の腕はキズだらけ、指の先がちょっと赤くなっていて「痛い」とか

でも元気そうです。
持ってきたマキロンで消毒をしました。
私は覚悟を決めました。
人口1500人の小さな町だけど、お医者様の一人くらいはいるだろう。
地元の毒蜘蛛だからクスリはあるに違いない。
最悪の場合は200km離れたジェラルトンに輸送かしら?
こんな時のために、ちゃんと旅行障害保険の病院治療費は1000万円に入ってきましたもの。
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オーストラリアの典型的なビラ形式の宿です。
キッチンが付いている所が多いですね。
近代的な一流ホテルなどはパースの街中にしかありません。
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近所にレストランもあると聞いていましたが、私たちはクタクタでお店を探す元気もなく・・・
持ってきたハムやチーズ、シャケの燻製やカンズメをつまみにビールを飲み、お湯を沸かしてオニギリとカップラーメンで夕食としました。
これを「ミジメ」と思うと、ワイルドな自然を巡るオーストラリアの旅はできません。
グルメに温泉が日本の「旅」の楽しみですが・・・
日豪の旅のスタイルが全然違うのです。私も三年目でようやく慣れました。
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一昨年廻った「マーガレットリバー」の宿はジャグジー付でしたが、ほとんどの宿はシャワーのみです。
これは一般家庭でも同じで、バスタブのある家は少ないと聞いています。
ここで砂だらけの全身を流しました。
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夫婦で申し込むと必ずダブルベッドになります。
主人がもし毒蜘蛛に刺されて発熱したらすぐに分るに違いない・・・
そうなったら宿のオーナーに病院を紹介してもらうしかないな~と、覚悟を決めました。
ゴージャスな雰囲気とは無縁の宿ですが、清潔なのでヨシとしましょう。
主人は食べ終わるとすぐにダウンしました

砂を相手に奮闘しましたものね。
日本とは全然違う細かい細かい「パウダー・サウンド」でした。
一人で英語のTVを見ていてもよく分らないし・・・
ふと窓の外を見てみると、空が茜色に染まっています。
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カメラを抱えて前の浜辺に出てみました。
はるばるパースから620kmも車で走ってきた「カルバリー」の海です。
沖合いは白波が立っていましたが、浜辺はほとんど波がありません。
部屋の前のデッキに座って、ノンビリ海を眺めている中高年夫婦がたくさん見られます。
豪華な食事はなくてもワインさえあればそれでヨシ・・・
綺麗な景色がご馳走なんでしょう。
これがオージー流の旅の楽しみなのかも知れませんね。
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いつものダイナミックなインド洋の夕日とは違いますが、赤い夕焼けに明日のお天気の希望も沸いて来ます。
部屋に帰って私も8時過ぎには休みました。
主人も発熱で苦しんでいる様子も見られず、ひとまず安心しました。
夜中に起きてリビングでゴソゴソと何かをやっていましたが、毒蜘蛛が原因の痛みや発熱なら私を起すでしょう・・・
そう思って、私はそのまま寝入っていました
