このピンクのお花は「イワカガミ」(岩鏡)・イワウメ科イワカガミ属の多年草です。
岩場に生えていて、光沢のある葉を鏡に見立ててこの名前が付いたらしい・・・
コイワカガミやオオイワカガミ、ヤマイワカガミなどの種類がありますが、今回行った箱根で見られるのは
<< ベニバナヒメイワカガミ >>と言うようです。
5月中旬になると、箱根の「神山」の登山道にこのお花がたくさん咲きだしますが・・・
私たちは15年以上も前から、毎年「見に行きたいね~」と話題には出るものの、
いつも時期を逸してなかなか実現しませんでした。
それが今回ひょんなことから話がすぐに決まり「今が見頃」との情報を得て、
晴天の5月21日(木)に山仲間のYさんと行って来ました。
小田原から「箱根登山鉄道バス」で「大涌谷」に向かいます。乗車時間はおよそ50分。
「大涌谷」のバス停を降りると、雲の合間から白い頭だけ出している「富士山」が見えました。
小田原のバス停で8時50分発のバスを待っている時、近くにいたおじさんが話しかけてきました。
「イワカガミが一番見事に咲いている所は早雲山方面に行った先の道路の崩壊地点」
と言いながら私がコピーして持っていた地図に印をつけてくれて、写真まで見せてくれました。
下の地図の赤丸の所です
ピンクの☆マークの所が、イワカガミがたくさん咲いている場所です。
大涌谷~神山~お中道~大涌谷と一周(2時間半)すれば、主なイワカガミが見られますが、
我々は「山のホテルのツツジも見頃なので行きたい」という希望もあり、
赤丸の所から「神山登山道」に戻り、「神山~駒ケ岳」と縦走することにしました。
青い線で塗ったところが今回歩いたコースです。
お土産屋さんで大涌谷名物の「くろ玉子」(5個入り500円)を買い、2人で分ける事にました。
10時過ぎに「神山登山道」と書かれた入り口から入ります。
観光客が行く「大涌谷」への道とは違いますから、間違わないように・・・
「有毒ガス発生に注意、立ち止まらないように」と書かれた看板が立っていました。
長い間「有毒ガス」が危険なのでこの登山道は閉鎖されていましたが、2~3年前から再び歩けるようになりました。
でも、どう注意すればよいのやら
前を歩いていたおじさんがルーペをとり出して岩を覗いています。
「何が見えるのですか?」と聞くと「マリリンモンロー」との答え。「はぁ~?」
「マリリンモンローの、赤い唇とソックリだよ」」と言いながら
ルーペを貸してくれました。
「ワォ~、ホント!ホント!」
正式名は「イオウゴケ」と言うそうです。
本格的な登りに入るとすぐに「ベニバナヒメイワカガミ」が咲いていました。
あそこにも、ここにも
上を見上げるとミツバツツジが・・・
「正しくはトウゴクミツバツツジだよ」と、スレ違ったおじさんが教えてくれました。
(箱根には何でも教えてくれるおじさんがいっぱい居ます)
新緑の中のピンクの競演が素晴らしい
およそ20分で分岐の標識が現れました。
ここを「早雲山駅」方面に曲がって更に登っていきます。
山の斜面を横切る道ですが、上にも下に「イワカガミ」の群落が見えました。
マウスオンでご覧下さい
<> |
北側斜面なのでまだまだ蕾がいっぱいありますね。当分楽しめそうです。
暗いのがちょっと難点ですが、あたり一面「イワカガミ」の群落でした。
でも大きな岩が続く登りの道なので、お花に近づくことができずに残念でした
岩の道をズンズン登ると、すぐに「早雲山駅」への分岐に出ます。
早雲山のロープウェー駅とは反対方向に7~8分ほど進むと、登山道が崩落して立ち入り禁止・・・
下に新しい巻き道が出来ていました。
巻き道を下るとそこには明るい光の中に咲く「ベニバナヒメイワカガミ」が、
ピンク色に輝いていました
花弁は五つに分かれ、その先端はさらに細かく裂けています。
登山道のすぐ脇の岩の上にも咲いていて、アップで撮れるのが嬉しい
大きな一眼レフカメラを持ってきた甲斐がありました。
土砂崩れの斜面の上には大群落も見えていますが、流石に登る勇気はありません。
< | < | < | < | |
その先の斜面にも群落がありましたので、これだけ見られれば満足です。
前回の「シダンゴ山ハイキング」の時は腰が痛くて不参加だったYさんも大喜びでした。
non_nonさんのソースをお借りしてまとめましたのでご覧下さい
この道は「神山」の東側を巻いて「駒ケ岳」方面に向かう道なので、午前中歩くと日当りが良いのです。
「明星ヶ岳」や「明神ヶ岳」も見えていて、この「お中道」はとても気持ちの良い登山道でした。
ここで私たちは元来た道を戻ります。
途中、小田原のバス停で、ここの「イワカガミが一番」と教えてくれたおじさんが
4~5人のメンバーを連れて登ってくるのに出会いました。
私たちの一本後のバスでやって来たようです。
「お陰様で、綺麗なイワカガミをたくさん見ることが出来ました」とお礼を言って別れました。
紅さんの写真は個性があり、とても勉強になります。
まずは治療をなさって、ますますお元気に活動なさる日をお待ちしております。
それまではくれぐれも無理をなさいませんように・・・
悪い眼を更に患ったようです。ドクターストップが出てしまいました。
このイワカガミの大群落には圧倒されました。
ハコネサンショウバラもたくさんの蕾みを付けていましたよ。
これも見たいお花の一つです。
箱根は気軽に主人と車では行くのですが、ハイキングとなると友人とのスケジュール合わせの都合もあり・・・
お花の時期も短くて、やっと念願が叶いました。
最近は日本人より中国&韓国の団体様の方が多くてビックリしますが・・・
さすがにこの「イワカガミ」を愛でるハイカーは圧倒的に日本人の中高年が多かったですね。
「イワカガミ」はアチコチの山で見る機会はありましたが
これだけの大群落は私も初めてでした。
友人共々、長年の念願がかない嬉しく思いました。
何度も箱根を歩いていらっしゃるnaoママさんでも初めてですか。
ほかにもいろんな草花が見られるのでしょうから、私ももっと訪れないともったいないですね。
箱根、大涌谷名物の「くろ玉子」と硫黄のにおい懐かしいです。
箱根ってほんとに良いところですね!
イワカガミたちの群生に驚嘆ですよ!!
野草大好きにはたまりません。
野草園でしか見たことありませんので。
それにマリリンモンロー、笑えました~!
でも、そっくり、納得ですよ。
ウゴクミツバツツジも新緑に映えて美しい!
大好きな富士山も見せていただけました。
素晴らしい画像で大きな感動をいただきました。
ありがとうございました。
今回は「イワカガミ」を見るのが目的の登山でしたから、頑張ってザックの中に入れました。
お花に関しては断然一眼レフの方が深みのある画像が撮れるような気がします。
この後は岩だらけの登りが続きましたので、一眼レフカメラはザックにしまい込み、もっぱらコンデジで歩きながらの撮影となりましたが・・・
山小屋泊まりで荷物が重くなった時はどうしようか?と迷う所ですね。
今回の箱根で「坪山」のことを教えてもらいましたよ。
私たちと同じ年代の女性のグループでしたが(笑い)
「坪山」はイワウチワとヒカゲツツジが素晴らしいとか・・・
山で同じお花を見に集まるハイカー同士って、男も女もすぐに親しい友人のように情報交換が出来ますよね。
特に今回は植物博士のような殿方も大勢いて、素直に耳を傾けるとあれもこれもとたくさんの事を教えてくれました。
(皆さん、教えたがり屋サンでした)
この「神山コース」、昔私たちは真冬の雪の中を歩いていますが、その後大涌谷の有毒ガスが原因で閉鎖になりました。
それが2~3年前から叉歩けるようになりましたよ。
お花というより苔の胞子のようですね。
この日は30度を越す夏日となりましたが、箱根は標高が高いので爽やかな風が感じられました。
私も春の山登りで時々イワカガミを見る機会はありましたが、こんなにたくさんの群生は初めてです。
「山登りは無理!」という方でも、イワカガミが咲いているのは下の方ですから、
足さえ丈夫なら誰でも見に行けそうです。
高山植物は不思議なことに、雪の多いところのお花の方が大きくて色鮮やかな気がします。
イワウチワは7~8年位前に、日立の山まで行って見てきましたが
何とも可愛いお花で一目ぼれしましたよ。
「トクワカソウ」はまだ見たことがありませんが、図鑑で見るとイワカガミとイワウチワのあいの子みたいですね。
ご自分で書かれたコメントを読んで「ドキッ」となされたようなので
やはり削除いたしますね。
箱根の山に歩きに来るおじ様方は、私たちより10歳位上の年代の方が多くて
皆様博識があり、誰かれとなく親切に教えたいふうでしたよ
重いけれど必要ですね。私も最近は慣れて重いカメラを持たないと落ち着かなくなりました。
イワカガミなんて私は高山植物図鑑の中でしか見たことがありません。
実際に目の前に見ると感激ですね。
イワタバコもまだです!
坪山でイワウチワと日影ツツジ見ましたが。
そこにイワカガミも咲くと聞いてから熱望してます。
箱根は一杯ですね~
先日、夫が同期会で山のホテルに泊まりました。
ついて行けば良かったわ(^_^;)
神山から大涌谷へ出ようとして通行止めにあいました。
さてどーしようと…かなり歩いてどっかへ降りましたが。
イワカガミからアチコチ話しが広がって、植物博士登場!
博識さんが多いんですね♪
しょうね。
イワカガミのピンクのお花の群生凄いですね。
こんなにいっぱい咲いているんですね。
マリリンモンローというお花、本当にそう
見えますね。
グッドネーミングです。
自然はやっぱり素晴らしいを実感ですね。
名にヒメがつきますので、名のとおり
小粒な感じがします。こちら越後・佐
渡では、イワカガミですから、葉も
これよりは大柄で、花もたくさんという
感じです。似た花にイワウチワがありま
すが、佐渡では見ません。越後では近縁
の、トクワカソウを見たことはあります。
春らしい山野草ですよね。
誤解を招く表現した事お詫びします。
すみませんが、私のコメント消去していただけると嬉しいです。
本当にごめんなさい。心からお詫びいたします。
歩かないと更に歩けなくなりますから、僅かに空いた時間を作って歩くようにしています。
その先に、このような可憐な花々があれば、元気も出ますね。
この箱根の「イワカガミ」は有名で、TVでも良く紹介されていますから、この日も大勢の人が出ていました。
何故か?お年を召した殿方が多くて、皆さん教えたがり屋サンでした。
素直に聞くと喜ばれましたから、皆さん、聞いてもらえる相手が欲しいのだろうと思いましたよ。
この「イオウゴケ」は別名「モンロー・リップ」と言うそうです。
ルーペでみてナルホドと頷きましたよ。
自然災害の影響は出ているようでした。
大涌谷コースが解禁となり大勢の人が登っていましたが、
せめて人災の被害だけには遭わないようにと祈りたいですね。
足が弱ったのは我々も同じで、もうアルプス登山は無理と悟っていますよ。
せめて近場をこうして歩いていますが・・・
最後のあがきという感じです
昨年ご紹介した「イワガラミ」「イワタバコ」の他にも「イワウチワ」という清楚な可愛いお花もありますよ。
「山のホテル」のツツジも丁度見ごろということで行ってきました。
昨年より一週間遅れでした。
今年はお花が遅いようですよ。
鎌倉の東慶寺の「イワタバコ」がそろそろ咲く頃ですね。
田中澄江さんの「花の百名山」では「箱根・神山のベニバナヒメイワカガミ」と紹介されているようです。
「ヒメイワカガミ」のピンクの濃いお花をこう呼ぶのでしょう。
確かに名前からして「派手」ですね。
箱根で会ったおじさんたちは、こちらが特に聞かなくても、教えてくれました。
「うぁ~ミツバツツジが綺麗ね~」と二人で話していたら
「正しくはバンドウミツバツツジだよ」という具合に・・・
積年の夢が叶って丁度身頃にお出かけ出来て良かったですね。
話には聞いてましたが、なるほど見事なイワカガミの群生ですね。ですね。
naoままさん、歩けるっていいですね~~!!!
せめてこの位のお花見トレッキングが出来たらとつくづく思います。
「マリリンモンロー」なるほどですね~(笑)
山で出会う人は、みんな親切ですね~^0^/
ここのイワカガミ2度ほど見に行ってきました。駒ケ岳のロープウエーで登りはじめ
神山山頂から層雲山のほうへ回ってきました・
あの頃は大涌谷から有毒ガスが出ていて通行止めになっていたので又帰りは駒ケ岳ロープウエーに戻りました。その頃もイワカガミは沢山見ることが出来ました。今はもう足を悪くしていかれなくなってしまいました
箱根のイワカガミ可憐で綺麗ですね。人が近寄れないから、沢山残っているんでしょうね。
とらないで、荒らさないで、欲しいですよね。
山のホテルのつつじは綺麗ですね。最近混むので行っていません。
見事でしたか?
いつも、良いものを見せていただき、有難うございます。
イワカガミのようです。
箱根の固有種でしょうか?
山ではコイワカガミやオオイワカガミが多いです。
標高で棲み分けているようです。
花はイワウチワなどにもよく似ています。
私も山でよく花の名前を聞かれます。
このおじさんではなかったようです。(笑)