花と緑を追いかけて

山を愛し、花を愛し、旅と
映画とパソコンと、好奇心も
いっぱいの主婦の日記です

「パース動物園」その1

2008年07月15日 | パース滞在記

梅雨明けはまだのようですが、こちら関東南部は真夏の暑さが続いています。
13日の日曜日に、アヤメの群落で有名な南アルプス前衛の山「櫛形山」に行く予定でしたが、山仲間のKさんのお母様が亡くなられたとの事で急遽取り止めになりました。

その上、ブログ仲間の山小屋さんから「鹿の被害でアヤメはほとんど見られなくなった」というコメントを戴いて・・・
残りの2人で出かける気も失せてしまいました。

丹沢や日光でも鹿が増えすぎて被害が出ていると聞きますが・・・
オーストラリアでも保護動物のカンガルーが増えてすぎて、駆除問題でゆれているようです。

モンキーマイアへの3泊4日の旅でも、国道沿いにたくさんのカンガルーの死骸を見ました。
夜行性のカンガルーは車のライトを見ると立ち止まってしまい、車と激突する事が多いのです。
中にはお母さんのお腹の袋から赤ちゃんが飛び出た姿も・・・



旅から戻り、生きている元気なカンガルーが見たくて「パース動物園」に行きました。

パース動物園はパース市のほぼ中心部にあって1898年にできた歴史のある動物園です。
広い園内には280種1600頭以上の動物がいるようですが、私たちは主にオーストラリア特有の動物を見て廻りました。

オーストラリアゾーンの大きな塀があり扉を開けて中に入ると、カンガルーとの境は簡単に張られたロープだけ・・・
暑い真夏の昼下がり、カンガルーたちは日影で横になっていました。
日本の須坂動物園の親父カンガルーのハッチ君と似たような姿かな?


<>

同じゾーンにはコアラのコーナーもあって、こちらは高いユーカリの木の上に大きな日傘が取り付けられていました。
マウスオンでご覧下さい

パースに来てすぐに行ったヤンチャップ国立公園のコアラよりは管理されているようでしたが・・・
ガラス張りの温室の中に居た我が家近くの「金沢自然動物園」のコアラに比べればあくまでも自然流です。
気候が違うので仕方の無い事ですが・・・



オーストラリアの在来犬ディンゴです。
我が家の愛犬だった柴犬のジュン君よりもふた周りくらい大きいでしょうか・・・
野生的な鋭い目が特徴です。

ディンゴは農牧場を開設したヨーロッパ人には厄介者でした。
しかし先住民族のアボリジニはその子犬を育てペットにしていたようです。


<>

他にもアジアゾーンとかアフリカゾーンなどもありますが、それらの動物は横浜の動物園の方が充実しているはずです。

オーストラリアといえばクロコダイルですね。
ワニなどの爬虫類や両生類専用の建物がありましたので入りました。

可愛い女の子が「エリマキトカゲ」とお話をしていました。
マウスオンでご覧下さい
昔、コマーシャルでも有名になった襟巻きが立った姿を見たかったのですが、限られたコーナーの中では無理でした。



トグロを巻いた大きなコブラやパイソン、そしてトカゲなどが充実していましたが、とてもカメラを向ける勇気が無くて・・・

今回のドライブ旅行では毒蜘蛛騒ぎはありましたが、蛇に出会わなくて「良かった」とつくづく思いました。
ブッシュの中に隠れて居るんですよね~


<>

こちらは「ニシマツカサトカゲ」、何となくひょうきんな感じですね。
マウスオンでご覧下さい

両生爬虫類にはあまり興味のない私ですが(というよりも生理的にあまり受け付けないのです)、好きな方々にしてみればここは珍しい動物が揃った憧れの世界のようです。

現在、オーストラリアは両生爬虫類の輸出を禁止しています。
西オーストラリア州は、人の立ち入ることができない場所が多く、州都であるパースは大都会なのですが、ここから北のノーザンテリトリー州の州都ダーウィンまで大きな町はほとんどありません。
特に北西部の内陸にある鉄鉱石で有名なピルバラ地方は、町はおろか道路もまともに通っていない場所ですから、かつてオーストラリアの両生爬虫類が輸出されていた時も、西オーストラリアの両爬は流通に乗りにくかったようです。
その不便さゆえに、珍しい両生爬虫類を多く残しているのでしょう。

ですから爬虫類に興味のある方は是非「パース動物園」に行かれる事をお勧めいたします。


<>

凄い迫力の「ワニ」もいました。
マウスオンでご覧下さい
こう見えても動きは素早いのです。

オーストラリア名物にはクロコダイルのハンドバックがありますが・・・
ウォーキングの途中の水場でこのような姿に出合ったら、腰を抜かしそうですね
この鋭利な歯で、いっぺんに頭も噛み砕かれてしまいそう



順序が逆になりましたが、こちらが「パース動物園」の入り口です。

年中無休でAM9時~PM5時までやっています。
入園料は大人18A$でしたが、我々はシニア料金の14A$しか取られませんでした。
本来なら政府発行のシニアカードを提出しなければならず、観光客は該当しないのですが、主人のカンガルー帽子があまりにも決まっていて地元民夫婦に見られたのでしょうか
何も言われずにシニアの切符を渡されました。
これって喜ぶべきか?
ちょっと複雑な心境でしたね。

<追記>
両生爬虫類が特に充実していた「パース動物園」では珍しいカエル等もたくさん見られましたが・・・
今、日本のアマガエルが危機に瀕しているようです
ブログ仲間の紅さんが下記のように訴えておりますので、是非ご協力宜しくお願い致します。

《最近、あなたの周りでアマガエルを見かけますか?その数は以前と変わりないですか?
今、カエルに異変が起きているようです。
実は、マイブログでお馴染みの私の鳥撮りの先生、eomai さんが住む下関あたりでは全く見られなくなったそうです。どうも猛毒の細菌に冒された可能性もあるかもしれないと。
たかがカエルと侮れません。カエルがいなくなると蚊や蠅の大量発生にもつながりカエルを食していたヘビや鳥たちも困るでしょうね。生態系にも変化が起きてしまいます
そこで皆さんにお願いです。
あなたの周りのカエル情報を是非お寄せ下さい》

尚、カエル情報を纏めているeomaiさんのブログはこちらです




コメント (14)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 赤い大地を駆け抜けて⑦・「ジ... | トップ | 「パース動物園」その2 »
最新の画像もっと見る

14 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
なつかしい! (616)
2008-07-16 09:52:05
パース動物園を思い出すと、ジェッティからフェリーに乗って、
サウスパースの川沿いの広場、
レストラン街、抜けるような青い空、
広大な動物園とその開放的な施設と自然な動物たち、
順番に浮かんできますね。
中で売ってるホットドッグはおいしくなかったな、とかも(笑)。
初めてディンゴを見た時は感動したなあ~
そうそう、動物園の手前から、道しるべとして動物の足跡が地面に書かれていた気が…?

車の旅、とても楽しんで拝見しています。
私もいつかまたしてみたい、と夢がふくらみます。
写真から、パースの空気があふれ出てくるような気がして…
すっかりパース病が再発しています(笑)!
返信する
スケールが違うね! (marri)
2008-07-16 09:56:29
シニア料金大歓迎!
お年には見えないけど・・・帽子にサービスの料金だったかな^^
楽しみの山行き、断念ですね。誰かに何かが・・・グループには付きものですよね。又のお楽しみを。

カンガルーさんってこうしてみると「宮島の鹿」とダブって見えます。ここのしかも店先の品物を横取りしたり、フン公害とか、通行人に悪戯なんて。増えすぎると何かと・・・ありますね。でも車で惹かれるなんて、かわいそうです。
エリマキトカゲ位なら見ること出来ますが。コブラやパイソン、)↑2枚の写真)ここのところは写真を見ないようにして読みました。苦手です。行くなんてじぇったいムリ・無理。
でも日本では決して見られそうも無い動物たちでした。アリガト^^
返信する
☆616さんへ (naoママ)
2008-07-16 12:12:44
いつも見ていただいてありがとうございます。
こう蒸し暑いと、パースの乾いた空気が懐かしいですよね。
この動物園に行った日も、カンカン照りでしたが、主人も私も薄物の上着を羽織っていました。
それだけ風が爽やかだということですね。

日本の動物園とはスタイルが違っていて、自然の中にいる動物に、我々人間がお邪魔するという感じの動物園でした。
緑が多く、コンクリート造りがほとんど無かったような気がします。
入り口前に動物の足跡がありましたね!

我々は車で行きましたが「南パース」の船着場のある公園の横の道を走りました。
駐車場で、帰りがけのオージーが「まだまだ時間がたっぷり残っているから」と、駐車券をくれました。
この日は日曜日でしたが、何もかもがアクティブで、チマチマしていないオージー気質がとても気に入りましたよ。
返信する
☆marriさんへ (naoママ)
2008-07-16 13:10:19
オーストラリアはパース以外は反対側の北東部にある「ケアンズ」しか知りませんが・・・
あそこでは蛇を首に巻いたり(主人はニコニコと挑戦しました)、大きなワニの餌付けショーなどがありましたが、このパース動物園はあくまでも見学だけでしたから、大丈夫でしたよ。

蛇は私も直視できませんでしたが、トカゲちゃんは可愛かったです。
以前孫がパースにやってきた時、みんなで海の綺麗なペンギン島に行きましたが、ベンチでオニギリを食べていたら足の指がヒヤッとしたので見てみるとオオトカゲでした。
その位、オーストラリアは自然がいっぱいで・・・
アクティブな気持ちを持ち続けていないと楽しめませんね。

「シニアカードを見せろ」とも言われず、水族館もシニア料金で入った私たち・・・
安いのは嬉しいですが、シニアって詳しくは何歳からだったのか?
知るのも怖くて調べていません
返信する
エリマキトカゲ ()
2008-07-16 21:38:27
こうして拝見すると日本の動物園とは大分様子が違うようですね。
自然の中に放たれていると言った感じで、
動物と人間との距離がないのがいいですね。
日本では殆どが檻の中の動物しか見られませんものね。

日本でも一世を風靡したエリマキトカゲが目の前で見られるのですね。
愛嬌があって可愛いですね。

爬虫類、生理的に苦手~~!
クロコダイルのバッグ、姉の形見で持ってますが(爆)

naoママさん、今日はお願いです。
今、カエルに異変が起きているようです。
お手数ですが私のブログを覗いて、カエル情報をお寄せ頂ければ幸いです。
お閑な時で結構です。
返信する
☆紅さんへ (naoママ)
2008-07-16 23:25:09
この「パース動物園」は日本の動物園とは大分趣が違っていて、自然豊かな中に動物達がいました。
両生爬虫類は私も生理的に駄目ですが、これが特に充実していたようです。
小さい子供が目を光らせてみている姿は驚異でした。
エリマキトカゲもよく見ると可愛いですよね。
他に珍しい蛙もたくさんいましたよ。

そして今、日本のアマガエルが危機に瀕しているようですね。
我が家近くの田んぼから、毎年賑やかに聞こえてきたカエルの合唱が、今年は全く聞こえてきません。
「カエルツボカビ症」の事は知っていましたが・・・
その影響でしょうか
一大事ですね
返信する
カンガルー (siawasekun)
2008-07-17 05:13:30
カンガルー、コアラ、オーストラリアの在来犬ディンゴ、クロコダイル、ニシマツカサトカゲ、ワニなど、珍しいショットをいろいろじっくり、ゆっくり、見て、楽しめました。

居ながらにして、見られ、siawase気分です。

ありがとうございました。
返信する
動物園 (山小屋)
2008-07-17 08:55:03
幾つになっても動物園は楽しいものです。
東京にでると時間があれば上野動物園に行きました。
フラフラ見て歩くのが好きでした。

爬虫類は何となく受け付けませんね。
アメリカのニューオリンズに行った時、ワニの肉を食べたことがあります。
香辛料で調理してありましたが、青臭い匂いは消えませんでした。後にも先にも1度きりの体験でした。

ミシシッピー川を外輪船に乗って遡りました。
生のジャズを聞きながら、飲んだビールは格別でした。

日本でもカエルの肉を食べさせてくれる店があります。
焼いて食べると鶏肉そっくりでした。

食べ物の話ばかりでごめんなさいね!
返信する
☆siawasekunさんへ (naoママ)
2008-07-17 13:35:04
オーストラリアは遠く離れた孤高の大陸のせいか、独特の進化をとげた珍しい動物や植物が多いですね。
コアラやカンガルーなどはその代表的な動物ですが・・・
両生爬虫類なども珍しくて貴重なものが多いようです。

もっともヘビやらワニはちょっと直視するには勇気が要りましたが・・・

春になって咲き誇る「ワイルドフラワー」も有名で、オーストラリアだけにしか咲いていないお花が多いと聞いています。
返信する
☆山小屋さんへ (naoママ)
2008-07-17 14:09:04
我が家近くにも「ズーラシア」や「金沢自然動物園」などがあり、緑豊かな中で珍しい動物が見られるので、孫と行った事がありますが・・・
パースの動物園はコンクリートではなく土と草の中にごく普通に動物がいる感じでした。
そこに人間がちょこっとお邪魔するという素朴な動物園でした。

オーストラリア料理に「カンガルー」や「ワニ」の肉料理があります。
旅行中、主人はカンガルーのステーキを食べましたが、私は勇気が無くて食べませんでした。
わりとサッパリした味だったようです。
山小屋さんは本場のニューオリンズで、デキシーの生演奏を聞きながらビールを飲んだんですね
ワニの味とともに忘れられない思い出になりましたね。

オーストラリアでの食べ物の思い出は、やはりお隣のレス夫妻宅でのバーベキューです。
オージービーフの国では、海岸でも街中の公園でも、そしてモチロン各家々でも・・・
「ベーベキュー」食べながらのコミニュケーションが一番のようでした。

返信する

コメントを投稿

パース滞在記」カテゴリの最新記事