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花と緑を追いかけて

山を愛し、花を愛し、旅と
映画とパソコンと、好奇心も
いっぱいの主婦の日記です

タイムスリップした町・「ヨーク」

2009年03月15日 | パース滞在記
映画「オーストラリア」を観た時、舞台となった第二次世界大戦前の「ダーウィン」の街の風景が、どこかで見たことがあるような気がしました。モチロン、あれはセットでしょうが・・・
去年の2月にパースに行った時に訪ねた「ヨークの町だ!」とすぐに思い出しました。


西オーストラリア州の州都「パース」から東に97kmの所に位置する「ヨーク」は西オーストラリア最古の内陸都市です。

町はナショナル・トラストによって歴史の町に指定されており、19世紀の多くの建物が保存・修復されていて、まるで100年以上前にタイムスリップしたような錯覚を覚えます。

真っ先に目についたのがこの「タウンホール」
1911年に建てられた歴史的建造物です。

インフォメーションセンターの看板があったので、この建物の中に入り地図をもらって説明を受けました。
中は博物館と、簡単な土産物店も兼ねています。
そして、多目的ホールや展示場などが、美しいステンドガラスの向こうに見えていました。


そのお隣が、時代を感じさせる「ホテル」
私たちは車をタウンホールの横に駐車して、町の中を徒歩で散策しました。

町の中の風景をnon_nonさんのソースをお借りしてまとめましたので、小さな画像にマウスオンしてご覧下さい
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郵便局
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映画の中の風景と同じようですね。
車さえなければ、ここでサラに扮したニコール・キッドマンが歩いていても違和感はありません。

ヒュー・ジャックマン演じるカーボーイが馬に乗って現れてもおかしくありません。
代わりに、同じようなカーボーイハットをかぶった主人の姿が見えていますが・・・
足の長さが違いすぎる


かっては先住民が暮らしていたこの地域に、1835年、白人の入植者がやって来て水場近くに住み着いたことから、アボリジニとの争いになったようです。

兵士が入植地の防衛にあたるようになり、こうしてヨークは集落の形を整えたのでした。
その後羊毛産業が盛んになり、港町「フリーマントル」への輸送が急務となりました。
1886年にようやく鉄道が開通すると、偶然にも数年にしてゴールドラッシュが起こりヨークは活況を呈したそうです。

往時の賑わいを偲びながら、町のメインストリートを歩きました。

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その一角にあるレストランで昼食をとりました。
マウスオン・クリックで、三枚の画像をご覧下さい

毎度のことですが、ボリュームがあり過ぎて、いつも頼むのは一人前・・・
これにサラダを付けますが、これがまた凄い量です


こちらは1886年に建てられた「聖パトリック教会」、人の姿はほとんどありませんでした。

この後は車で、インフォメーションセンターの地図に記してあった川に出て、ツリ橋を渡ったりブッシュウォークをしたりして遊び、それから1km位離れた所に建つ古い学校に行きました


小さな小さな小屋のような学校です。
すぐ横にある「工房」に居たおじさんが、鍵を開けて案内してくれました。

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マウスオンで室内をご覧下さい

教室1つと教師の寝泊りする部屋だけの狭さで、トイレも無かったそうです
壁に貼られた、ヨーロッパと大英帝国の大きな地図が印象的でした。


ここでは「駅舎」や「プラットホーム」も立派なヘリテージ、歴史的遺産です。


ここに佇んで、もう列車が走らなくなったレールを見ていたら、ふと「北海道」を思い出しました。
この鉄道工事に従事したのはイギリスから送られてきた囚人達で・・・
ここに住んでいた先住民との土地を巡る争いも、アイヌの悲劇と似ています。
年代的にも同じ頃でしょう。
アポリジニもアイヌも文字を持たなかった事まで共通していて驚きました。


鉄道が廃止されて物流はトラック輸送が主になりました。
オーストラリアは国道一号線が、北東部のケアンズから南に下り、東部の大都市を通ってから海岸線を西に向かい、パースを北上してダーウィンまで繫がっているそうです。
ギネスブックに載る、世界一の長さの国道だそうです。
ヨークに向かう時に、パース郊外の道路で遭遇した光景ですが、こうして「家」までまるごと運んでしまうので驚きました

映画「オーストラリア」を観て、去年行って、まだUPしていなかった「ヨーク」を思い出しました。
この翌日に、インド洋の海にポチャンと落として使えなくなったコンデジで写した古い画像で恐縮です

今年の2月に行った「バリ島」や「ジャワ島」はオーストラリアのすぐそばにあるのですが、歴史のある名所旧跡がたくさん見られるところでした。
次回は叉それらを綴っていこうと思っています。

コメント (17)    この記事についてブログを書く
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17 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
オーストラリア (山小屋)
2009-03-16 11:29:22
オーストラリアにもたくさんの思い出があるのですね。
古い建物から歴史を感じました。
カウボーイハットの相棒、よく似合っています。
これに皮のジャンバーを着て腰に拳銃を下げれば立派なカウボーイです。
映画会社からスカウトされそうですね。(笑)

ニュージーランドでもトラックが家ごと運んでいるのをみました。
大陸的だと思いました。
カメラを水に落としてもデータカードは大丈夫だったのですね。
それだけでもよかったです。
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思い出を (ごん魔女)
2009-03-16 18:20:58
辿りながら映画を見られこうしてまた語って下さるんですね。
とても不思議な思いで読んでいます。
まるで私も同じところを歩いているようです。素敵な初老の紳士が・・・本当に素敵でよく似合っていますね。
ヨーク歴史のある素朴な街ですね。
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在庫でしたか! (marri)
2009-03-16 19:07:59
最近の私は、貴女を知ってからこっち
オーストラリアと言えば、貴女の事が重なります。
正直言って映画「オーストラリア」は思っていたような作品では無かったです。内容が膨れすぎて・・・何かに絞ればいい物を。
まぁ~、問題は戦争なんだけど、人種問題も絡めて。
貴女のブログを読んでいる方が勉強になります。
それにしても、こんなに素敵な写真類が在庫だったのですか。
珍しい写真や、詳しい説明を読んでいると、もう一回オーストラリア見てみようかなって思いました。
でも、あの広大な風景は良かったんですよ!ホンマに^^♪
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☆山小屋さんへ (naoママ)
2009-03-16 21:08:01
パース生活は、去年の2月の滞在で最後にするつもりでしたので、できるだけあちこちに足を伸ばしました。
ちょっと外に出れば見どころがたくさんある日本と違い、西オーストラリア州は荒野と牧場ばかりで何もありません。

白人が住み着いてたかだか150年、建国してからまだ100年の新しい国です。
日本の北海道と良く似た歴史でした。
今でも拳銃こそ見ませんが、カーボーイハット姿は常に目にします。

大自然は残っていますが、京都や奈良等のような古い町はありません。
オーストラリアを知って、古い歴史と文化を持った「日本」を誇らしく思いましたよ。

この翌日海に落としたカメラは、修理に出しても直りませんでしたが、幸いチップは大丈夫でした
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☆ごん魔女さんへ (naoママ)
2009-03-16 21:25:38
このヨークの町はオーストラリアでは「古い町」なのですが、日本から見ればさほど古くもなくて、アップもしないで居ましたが・・・
映画を観て響くものがありました。
歴史が新しい国だからこそ、ちょっとの古さも大事にするのでしょう。

日本でも今、東京中央郵便局の建て替えをめぐり、鳩山大臣がゴチャゴチャ言い出していますよね。
古い物がないオーストラリアでは当然「保存!」でしょうが・・・
法隆寺などと同等にはなりえないですよね。

オーストラリアに通いだして以来、主人の仕事のスタイルは、カンガルーハットにバンダナ姿が定番になりました。
「バリ島」でも、ジャワ更紗のバンダナを4~5枚買いましたよ。

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☆marriさんへ (naoママ)
2009-03-16 21:46:59
この「ヨーク」の画像は、紹介するにはマイナーすぎてそのままになっていました。
かといってボツにするには惜しくて、いつまでもマイピクチャーに残していました。

映画「オーストラリア」を観た時、主人公達の姿を追っていては判らなかったかも知れませんが、背景にこの画像と同じようなホテルや建物が見えていました。
胸がキュンとしましたよ。

古い歴史がないからこそ、ちょっと古いものでも大事にしているオーストラリア・・・
中核都市には必ずこれと良く似たホテルが駅前にあります。
そんなところも紹介したくてUPしました。

映画「オーストラリア」はお話がテンコ盛り過ぎて私も疲れました。
同じ日、これの前に「チェンジリング」を観たのでなおさらでした。
ただオーストラリアにスティをした身には、アポリジニへの「人種差別」が深刻だった事は判っていましたから、そっちを突っ込だ作品にするのか・・・
ミステリーとラブロマンスの一大エンターテイメントの作品にするのか・・・
ハッキリしてほしかったですね。

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ヨークの町 (モカ)
2009-03-17 00:31:02
naoママさま、こんばんは~~♪

映画「オーストラリア」からこの「ヨークの町」へと。。。
気持ちのいい説明と素敵な画像にすっかり引き込まれました。
画像に合わせた枠の色合いがとても魅力的です。

教会、街並み、学校、駅舎など、歴史を感じる街ですね。
この画像たちがお蔵入り寸前だったとは・・・、
何~て、もったいないことでしょう~~。
映画「オーストラリア」に感謝しなければいけませんね。

ここに登場しますカーボーイ姿の紳士の方、とても素敵です。
お家を丸ごと運ぶ・・・、あぁ~、何んてダイナミック!さすがです。
今日もとても素敵なお話でした。素晴らしいお写真を大満喫いたしました。
ありがとうございました。
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☆モカさんへ (naoママ)
2009-03-17 09:09:49
去年の2月初めにパースに行き、三週間ほど滞在しました。
4年以上通いましたが、もう最後にするつもりだったので、積極的にあちこち出かけましたが・・・
西オーストラリアはほとんどが牧場と荒野です。

パースは「世界で一番美しい街、住みたい街」と兼高かおるさんが、昔やっていた「世界の旅」という番組で紹介した街ですが・・・
真っ青な空と海と、南国のお花が咲き乱れるタウンが魅力で、これはたくさんUPしましたが、この「ヨーク」はマイナーすぎて紹介の機会を逸していました。
自然は強くても、歴史的な文化遺産となると劣るお国柄です。
映画と絡めてようやく陽の目をみた次第です(苦笑)
そんな画像がけっこうありますね。

主人のカーボーイハットは、日本でも肌身離さずで・・・
最初は全然似合っていませんでしたが、日々かぶっていると、帽子の方が寄り添ってくる感じで、違和感がなくなりました。





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オーストラリア大陸 (だんだん)
2009-03-17 10:28:24
まさに大陸!!全てが大きい!!容量がある

住んでいらした頃を思い出して、万感迫る気持ちもあるのじゃないでしょうか。
そう、北海道は内地からの囚人が運ばれて、酷寒の大地で道路や鉄道建設に従事させられたんですよね。

家を運ぶ映像は見たことありますね。
水上でも引っ越ししてますね。水の上は楽かもしれませんね。
日本では、新幹線車両を運ぶ大作業を見たこともあります。
これ、全部TVでですが。


うちの夫は、確かテキサスでカウボーイハットを戴いて。
あれはフェルト生地ですよね。頭が大きくて似合いませぬ…
ご主人はきっと、フィットしていい男っぷりでしょうね♪

そこででっかいステーキをごちそうになったそうで。
勝手に座布団ステーキと名づけてました(笑)




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naoママさんへ (eko)
2009-03-17 12:00:46
今日は。昨日オーストラリア・見てきました。
naoママさんの、解説をしっかり読んで行ったので、あ~そうかと、解ったような気がします。それでも、まだあやふやです。

「なら」は可愛かったですね。オーストラリアの大自然に感動しました。
シドニー湾に特殊潜航艇が入った事は知ってましたけど、空爆をしたことは知りませんでした。

オーストラリアとnaoママさんが重なります。

古い街も歴史・ご夫婦にとっても、歩いて来た道

カードが健在でよかったですね。

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