花と緑を追いかけて

山を愛し、花を愛し、旅と
映画とパソコンと、好奇心も
いっぱいの主婦の日記です

早春の鎌倉

2008年03月07日 | 鎌倉散策
「デジタル一眼レフ」カメラ修行・その1

真夏の「パース」から帰国して、昨日で一週間が過ぎました。
あの真っ青な空や海が目の奥に焼きついていますが・・・
通常の生活に戻ってみると、あの日々は「遠い夢の世界だったのかしら?」とも思えます。

この一週間、横浜も春めいた穏やかな日々が続き、思ったほど気温の変化の影響は受けていません。
早速、自供術やアクアエクササイズに通い始めて体を鍛えております。

ずっとベッタリ一緒に生活をしていた主人が、今日は「ゴルフ旅行」に出かけましたので・・・
私は1人でユックリと春を求めて鎌倉に行ってきました

インド洋の海に落としてしまった愛用のコンパクトカメラは今修理に出していますが、果たして直るかどうか??、業者からの返事はまだありません。
元々写真は得意ではありませんが、デジイチ修行を真剣にやらなくてはいけませんね。
まずはお花から挑戦です。

「宝戒寺の梅」

トップの「紅梅」はEF・S18ー55mmの標準レンズで撮りましたが、こちらは高い所に咲いていたのでEF55ー200mmレンズで写しました。
撮影目的で来ている時はまだ良いのですが、山登りや旅行中にはこの「レンズ交換」はとても大変ですね。

鶴岡八幡宮近くにある「宝戒寺」は白い萩のお花で有名ですが、梅もたくさん咲いていました。
以下はすべて標準レンズで撮った「梅」です。
non_nonさんのソースをお借りして、マウスオンのスライドショーで纏めましたので、ご指導願えれば嬉しいです。
三脚は持参しましたが使いませんでした。
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設定は「P」を選び、露出補正は0でISOは400、ホワイトバランスはオートです。
これは「デジタル一眼レフ・入門編」の手引書どおりにしました。

一番右側の「枝垂れ梅」は本堂前にありましたが、流れるような感じを出すのが難しくてギブアップです


梅の他にも「福寿草」や「スイセン」がたくさん咲いていましたが、そろそろ終りですね。

ミツマタが一部ほころび初めていましたが、見頃になるのはもう少し先のようです。

お友達のブロガーさんの所で、写真の極意は「ド・ハ・ス」と知りました。
ド(ドッキリ)、ハ(ハッキリ)、ス(スッキリ)なんだそうですが・・・
私はまだまだ「道遠し」ですゎ







こちらが「宝戒寺」の入り口です。
ここで100円を払って入りました。

宝戒寺の詳しい説明はこちらをご覧下さい




「大巧寺」

若宮大路の一本東側の道を海に向かって歩きました。
おんめさまの名前で親しまれている「安産祈願」で有名な「大巧寺」(だいぎょうじ)に入りました。
息子の所に近々「2番目の孫」が生まれるのです。
一週間前の検診で、すでに3200gの大きさになっていると聞きました。
もう時間の問題ですね・・・
「母子共に健康で安産でありますように」と心から祈りました。


境内には紅白の梅の他に「オウバイ」も咲いていました。
弥生3月に生まれる女の子
派手さはなくても「人に温かさを与える」梅の花のような子であって欲しいと思いました。


「本覚寺」

最後に赤い大提灯に導かれるように古い山門をくぐりました。
日蓮宗のお寺だそうです。


梅の見頃は過ぎていましたが・・・
境内に1本、ひっそりと咲いていた「河津サクラ」の美しさに感激しました
伊豆の河津では満開と聞きました。
丁度今頃の季節、仕事仲間6人で「スーパー踊り子号」に乗り、一泊の伊豆旅行に行った時に見た覚えがあります。
あれは支店の統合でのお別れ旅行だったかしら・・・
皆元気かなぁ~~

パースでの旅行記がまだ終わっていませんが、砂でのトラブルや毒蜘蛛の話題が続いたので、今日はちょっと目先を変えて、カメラの練習「お花編」にお付き合いいただきました。
楽しみにしてくれているお友達・・・
ごめんなさいね。


※昨日の「おんめさま」への安産祈願が効いたのか?7日の朝、無事「女の子の孫」が誕生いたしました。
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赤い大地を駆け抜けて②・「カルバリーの宿」

2008年03月05日 | パース滞在記

ピンクレイクからおよそ45kmで海辺のリゾート地「カルバリー」です。
予約していた宿はビジターセンターの2軒先にあり、すぐに見つかりました。
こちらが最初の日の宿、海が目の前の「Kalbarri Seafront Villas」です。
とんだハプニングで、2人とも疲れ切っていました。



受付で手続きを済ませ、鍵を受け取ってから指定された部屋の前に車を駐車させました。
日本人の姿は私たち以外見当たりませんが、トヨタ車が三台並びました

オーストラリアではごく普通の風景です。
最近は中国人に押されて日本人の影は薄いのですが、日本の自動車は頑張っていますね。
車から荷物を運び出した主人をふと見ると、袖の部分にも赤い「毒蜘蛛」が
2匹目です
慌ててティッシュで捕りましたが、体中がザワザワしてしまいました。
「私のどこかにもくっついているような感じがする~~

これが「レッドバック」という毒蜘蛛です。大きさは体の部分が1cmくらい・・
パースにも居るので「庭仕事の時は要注意!」と言われています。
小さな赤ん坊が刺されたら命が危ないそうです。


主人の腕はキズだらけ、指の先がちょっと赤くなっていて「痛い」とか
でも元気そうです。
持ってきたマキロンで消毒をしました。
私は覚悟を決めました。
人口1500人の小さな町だけど、お医者様の一人くらいはいるだろう。
地元の毒蜘蛛だからクスリはあるに違いない。
最悪の場合は200km離れたジェラルトンに輸送かしら?
こんな時のために、ちゃんと旅行障害保険の病院治療費は1000万円に入ってきましたもの。


オーストラリアの典型的なビラ形式の宿です。
キッチンが付いている所が多いですね。
近代的な一流ホテルなどはパースの街中にしかありません。


近所にレストランもあると聞いていましたが、私たちはクタクタでお店を探す元気もなく・・・
持ってきたハムやチーズ、シャケの燻製やカンズメをつまみにビールを飲み、お湯を沸かしてオニギリとカップラーメンで夕食としました。

これを「ミジメ」と思うと、ワイルドな自然を巡るオーストラリアの旅はできません。
グルメに温泉が日本の「旅」の楽しみですが・・・
日豪の旅のスタイルが全然違うのです。私も三年目でようやく慣れました。



一昨年廻った「マーガレットリバー」の宿はジャグジー付でしたが、ほとんどの宿はシャワーのみです。
これは一般家庭でも同じで、バスタブのある家は少ないと聞いています。

ここで砂だらけの全身を流しました。







夫婦で申し込むと必ずダブルベッドになります。
主人がもし毒蜘蛛に刺されて発熱したらすぐに分るに違いない・・・
そうなったら宿のオーナーに病院を紹介してもらうしかないな~と、覚悟を決めました。




ゴージャスな雰囲気とは無縁の宿ですが、清潔なのでヨシとしましょう。

主人は食べ終わるとすぐにダウンしました
砂を相手に奮闘しましたものね。
日本とは全然違う細かい細かい「パウダー・サウンド」でした。

一人で英語のTVを見ていてもよく分らないし・・・
ふと窓の外を見てみると、空が茜色に染まっています。



カメラを抱えて前の浜辺に出てみました。
はるばるパースから620kmも車で走ってきた「カルバリー」の海です。
沖合いは白波が立っていましたが、浜辺はほとんど波がありません。

部屋の前のデッキに座って、ノンビリ海を眺めている中高年夫婦がたくさん見られます。
豪華な食事はなくてもワインさえあればそれでヨシ・・・
綺麗な景色がご馳走なんでしょう。
これがオージー流の旅の楽しみなのかも知れませんね。



いつものダイナミックなインド洋の夕日とは違いますが、赤い夕焼けに明日のお天気の希望も沸いて来ます。

部屋に帰って私も8時過ぎには休みました。
主人も発熱で苦しんでいる様子も見られず、ひとまず安心しました。

夜中に起きてリビングでゴソゴソと何かをやっていましたが、毒蜘蛛が原因の痛みや発熱なら私を起すでしょう・・・
そう思って、私はそのまま寝入っていました

コメント (16)
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赤い大地を駆け抜けて①・「ピンクレイクでの出来事」

2008年03月02日 | パース滞在記

2月22日版でざっとご紹介いたしましたが、今回からパース滞在中に行った3泊4日の旅の様子をUPいたします。
こちらが最初の見学地「ピンクレイク」
日本では見られない摩訶不思議な風景ですが、塩でできている湖(ソルトレイク)なのです。

しょっぱなの第一日目、ここでとんでもない事が起きたのですが・・・
まずは順番に旅のご説明をいたします。


2月19日(火)、朝8時過ぎに借家を出発し、借りているレンタカーで北に向かいました。
丁度出勤時間と重なって、パース方面に向かう車が渋滞しています。
近年、パースの不動産がうなぎ登りに高くなって、郊外に住む人々が増えたのでしょうか・・・
私たちは反対方向なのでスイスイ走ります

ワイナリーが並ぶスワンバレーからグレート・ノーザンハイウェーに入りました。
1号線の標識も見えています
前の晩シッカリと地図を見ていた主人が「このまま一直線で隣町のジェラルトンだぁ~」と歌うように言いました。
広いオーストラリアを走る旅も今年で3回目・・・
気分的にも大分慣れてきて、国道1号線は幹線道路なので絶対迷う事は無いと確信を持っていたのです。


車で30~40分も走ればもう人家も見えない大自然が広がっています。
「ん~~~?」
私はちょっと疑問が湧きました。
主人が大型のトラックを追い抜いて以来、後続車がほとんど見えないのです。
それまで「ジェラルトン何キロ」と書かれていた表示板が、いつのまにか「ニューノーシア何キロ」に代わっています。
「ちょっと違う道みたいよ。ニューノーシアは最終日に寄る予定の、内陸の町よ」

車を停めて2人で地図で確認すると、1号線は最初はグレート・ノーザンハイウェーを走りますが、途中で左に分かれているのです。
「あなたが猛スピードで大きなトラックを追い抜いたから標識が見えなかったんだわ、あそこで車はほとんど左に曲がって行ったもの。」
最初から道を間違えて、1時間もロスしてしまいました
何かイヤな予感です。


戻って1号線に入り、沿線のガソリンスタンドで休憩しました。
隣町まで400km以上もあるオーストラリアでは、ガソリンスタンドが駅のような感じで、ここには売店やトイレもあるのです。

ただし売店のメニューは去年の経験で察しが着いていますので、今回は2食分のオニギリを持ってきました。
大家さんから大型クーラーボックスを借りて、ビールやワイン、ハムにチーズにカンズメ、果物、凍らせた水にコーラもたくさん入れてきました。

一休みしてここで塩シャケ入りのオニギリを食べました。
お漬物も美味しい・・・
爽やかな風が吹いていました。


ここから私が運転する事になりました。
(お腹がいっぱいになると主人は要注意なんです。怖い過去がありますものね)
制限速度110kmの国道を、主人は120~130kmくらいで飛ばしますが、私はキッチリと110kmで走ります。
行く手方面には雲が・・・

パースから400kmちょっと離れた隣町のジェラルトンでガソリンを満タンにしました。
町中が強風に舞い上がる赤い砂でけぶっていました


ジェラルトンの先で国道1号線を離れて、この日の宿のある海辺の町「カルバリー」に向かいます。
途中ピンクレイクを見ていく事にしました。
1号線より更に車が少なくなって・・・
道路の両脇の牧場の砂が舞い上がっています。
オーストラリアの大規模牧場は、広い所では関東平野と同じくらいの広さがあるそうです
こんな景色が果てしなく続いて、運転しながら少々心細くなってきた頃、不思議な色の湖が現れました。

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展望台から見た「ピンクレイク」です。マウスオンでご覧下さい。
去年行った「エスペランス」でもピンクレイクがありました。
あそこはもっと薄い紫ピンクで、塩に含まれる藻が太陽の光に反射してピンク色に見える神秘的な湖でしたがこちらをご覧下さい
目の前の湖は塩そのものの中に周りの赤い砂が溶け込んでいるようで、まるで油絵を見ているような不思議な感じがしました。

この風景に感激した主人が「もっと先に行けば違った角度から眺められるかも知れない」と、車を更に進めました。
その内道が細くなりダートになって、砂地になって・・・
「こんな狭い道を行ったら、バックでしか戻れないわよ」と私が口を挟んだとたん、車は動かなくなりました。
砂地に埋まったのです


「ヤバイ!押せ!」
私が車から飛び出して渾身の力で押しましたが、戻ったのは5mくらい
タイヤはカラ回りしてズブズブと埋まっていきます。
カローラの左前輪に注目してください・・・
硬いダートの道までまだ15mくらいあります。まったくねぇ~


車体の隙間が無いくらいに砂で埋まってしまいました。
レンタカーですからこれといった道具は何もありません。
「砂を掻き出すから、ブッシュの中の枝を拾ってきてくれ」と主人は言いますが・・・
ネットをやっている私の方がブッシュの怖さは知っているのです。
「ブッシュの中には毒蜘蛛や蛇、サソリもいるのよ」
それでもどうにかしないと今晩は車中泊にもなりかねず、5~6本の枝を拾ってきました。

30分以上主人は砂と格闘し、私も手伝いましたが、ニッチモサッチモ行きません。
時計を見ると4時を廻っていました。
幸い600~700m先に村が見えています。
「これ以上時間は取れない」と私は判断し、主人に言って一人で助けを求めに行きました。
頭の中で「Can you Help Me!」という英語がグルグル廻っていました。

村に行くと4wdの車に乗ったファミリーが手を振って通り過ぎました。
追いかけて助けを求めようかと一瞬迷いましたが、ふと左手を見ると作業を終えた感じの屈強なおじさん2人がトラックに乗り込んでいました。
「Can You Help Me」の後に「マイカー、イズ、ダウン」と来た方向を指差して「サウンド・ロード」と言ったような気がします。とにかく必死でした
オージーは「drop?」と聞き返し「乗れ」と合図してくれました。


我ながらこれ以上強い助っ人は無いという位の、頼もしいオージーを見つけたものです。
「ここは2wdの車では無理だ」と注意されました。
そしてトラックからロープと鎖を取り出して、カローラに繋げて引っ張ってくれました。
1度ロープが切れて失敗しましたが、2度目に成功しやっと普通の道路に戻れました。


本当に頼りになるオージー2人で助かりました
思わず「サンキュー」と駆け寄り硬い握手をしましたよ。
主人は全身ヨレヨレで疲れ果てた姿をしていますね。

この4年で、オージーは「素朴で親切」と確信できていたので、恐れる事もなく助けを求めました。
綱も切ったし「ありがとう」の意味をこめて50A$紙幣を包んで出したら最初は遠慮しました。
主人が心から感謝していると告げたら受け取ってくれたそうです。
そして砂の中の小さな蜘蛛を見つけて「デンジャー」と注意されました。
やっぱり居たのね!毒蜘蛛!(蜘蛛とは違うと言っていましたが)

ホッとして車に乗り込みふと主人のシャツを見ると「背中に赤い毒蜘蛛がへばりついている~」
ぎゃおぉぉ~


※帰国してからこの小さな村「Gregory」について調べてみると、海の綺麗な名所で、海辺には小さなホテルもあったようです。
この時は唯一晴れていたので、私たちは右手の小道に入り込みとんだ失態を演じましたが、左手の村を突っ切れば綺麗な綺麗な海が見られたのです。
残念

尚、雨期の8月にこの「ピンクレイク」に行った人の写真を拝見すると、水がなみなみと満たされていて・・・。
私たちが見た干上がった湖の風景とは違っていますので、参考までにお知らせいたします。

コメント (28)
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