自称納谷悟朗後援会日誌

ファン歴50年の自称後援会長が、納谷悟朗さんの作品をご紹介しています。

ベン・ハー テレビ朝日版

2017-02-03 | ヘストン
前回に引き続き納谷悟朗版の「ベン・ハー」です。

今回はテレビ朝日にあってフジにはないシーンをご紹介します。
細かくチェックしていないので他にもあるかもしれませんが、その点ご了承下さい。


「ベン・ハー」のセットにて
チャールトン・へストンさん、スティーブン・ボイドさん、ウィリアム・ワイラー監督

***

1 エスターの結婚を許可するシーン

このシーンはフジ、テレビ朝日共に吹き替えがありますが、どちらも途中でカットされています。
カットが少し違うので、比較用にご紹介します。

ベン・ハー: 納谷悟朗
エスター: 鈴木弘子(フジ)、武藤礼子(テレビ朝日)

<フジ>

納谷: 嫁に行きたいのか、エスター
鈴木: 父の望みですから。
納谷: 運の良いやつがいるものだな。

これ以降はカットされていますが(相手の名前等を聞く部分)途中に吹き替えが入ります。

納谷: どんな男だ?
鈴木: 会った事がありません。

この次からまたカットされて最後に続きます。

納谷: 愛せると思うか。
鈴木: 精一杯努めます。
納谷: はなむけに自由を与えよう。
祝いの支度を頼む。幸せを祈って乾杯だ。

<テレビ朝日>

納谷: 結婚したいのか、エスター
武藤: 父が望んでおりますので。

これ以降はカットされていて、最後の方に続きます。

納谷: では奴隷の身分から解放しよう。贈り物として。
武藤: 有難う御座います。
納谷: その男を愛しているのか。
武藤: 愛したいと思っております。
納谷: では結婚の許可を与えよう。
幸せを祈って乾杯だ。旅の無事も祈ろう。


エスター(鈴木弘子、武藤礼子)

***

2 エスターとの別れのシーン

フジ版では最初の部分に吹き替えがあり、途中をカットして後半部分に続きます。
テレビ朝日は、ソロモン王の下りのみカットされていますが、シーン全部の吹き替えがあります。
(ソロモン王の部分は両バージョンともカットされています。やはりちょっと問題があった様です。)

ベン・ハー: 納谷悟朗
エスター: 鈴木弘子(フジ)、武藤礼子(テレビ朝日)

<フジ>

納谷: エスター。悲しげな顔だな。

最初のこのセリフ以降はカットされており、以下に続きます。

納谷: いざ嫁に行くとなると、何もかも懐かしいかな?
鈴木: はい、ご主人様。
納谷: ご主人様?君はもう自由の身だ。

ソロモン王の部分はカットされていますが、これ以降の吹き替えがあります。

<テレビ朝日>

最初の部分をご紹介します。

納谷: 何か気がかりな事でも?
武藤: いいえ。
納谷: 考え込んでいるが。
武藤: この町にもお別れかと。これでもう、この家とも。
納谷: ここにはあまり来なかったではないか。どんな思い出がある?
武藤: まだ幼い頃、父に連れられて時々参りました。
この家に来るといつも幸せを感じました。

この後もソロモン王の部分以外は全て吹き替えてあります。

フジ版との比較として、フジの後半冒頭部にあたる箇所をご紹介します。

納谷: 神に祈ったその時も、今と同じように優しかったろう。
武藤: はい、ご主人様。
納谷: ご主人様?お前はもう奴隷ではない。


ベン・ハー(納谷悟朗)、エスター(鈴木弘子、武藤礼子)


オマケにもう一枚です。(笑)

エスターとの別れのシーンを以前少しご紹介しています。
前に書いた記事です。

http://sun.ap.teacup.com/nayagorofan/628.html

***

3 族長のテントでのバルサザールのシーン

前回、族長のシーンでフジにあるシーンをご紹介しました。
このシーンは結構長く、テントでの族長との会話、馬がテントに入ってくるシーン、その後テントでのバルサザールのシーンがあります。

このバルサザールの部分のカットも異なっていますので、ご紹介します。

ベン・ハー: 納谷悟朗
バルサザール: 宮川洋一(フジ)、金内喜久夫(テレビ朝日)
族長: 相模太郎(フジ)、内海賢二(テレビ朝日)

<フジ>

相模: どうせエルサレムへ行くんだろう?
納谷: メッサラに借りを返さなければならん。
宮川: 殺すつもりなんじゃろう。あんたの目にもそう書いてある。だが思いとどまりなさい。
恨みは恨みを残すだけじゃ。

以下はカットされて次の一言に続きます。

宮川: 復讐は神にお任せなさい。

この後またカットして最後の部分になります。

宮川: がらにもない事を言ってしまった。お休み。

<テレビ朝日>

内海: メッサラを負かしたくないか?
納谷: あいつには個人的に大きな恨みがある。
金内: 殺したいと思っているのか。あんたの目には激しい憎しみが燃えている。
あの男にどんな仕打ちを受けたか知らないが、殺す事は良くない。
悪は必ず滅びるのだから。
納谷: そんな奇跡は信じない。
金内: あなたの命も奇跡だ。神の裁きを待ったらどうじゃ。
奇跡は必ず起こる。

この後、バルサザールがイエスのお仕事を手伝いたいと話す所まで吹き替えがあります。
その後少しカットが入り、最後に続きます。

金内: さてもう休むとするか。


バルサザール(金内喜久夫)

***


有名な写真だと思います。大戦車競争。
羽佐間道夫、納谷悟朗

大戦車競争でメッサラに勝った後、ベン・ハーは瀕死のメッサラから母と妹の消息を聞きます。
その後に続く一連のシーンです。

4 死の谷
5 イエスの説教を聞きに集まる人々/バルサザールとの再会
6 ピラトとの面会

上記の3シーンは続いています。

フジではこれら全てをカットしています。
フジ版ではメッサラの最期のシーンの次は、ベン・ハーが家に帰ってくるシーンになります。

テレビ朝日は上記3シーンの吹き替えが存在します。

***

4 死の谷のシーン

ベン・ハー: 納谷悟朗(テレビ朝日)
エスター: 武藤礼子(テレビ朝日)

<フジ> 

カットシーン

<テレビ朝日>

死の谷へやって来たベン・ハー。

納谷: 降りる道はあるか?
不明: 気は確かかね。近づかない方がいい。

この後、谷を降り、母と妹の事を知らないか?と聞くセリフがあります。
その部分はカットされていますが、それ以降はシーン全てに吹き替えがあります。

エスターとマラックが食べ物を運んでくるのを見つけたベン・ハー。

納谷: 母とティルザにか。何故うそをついたんだ。
武藤: お二人に頼まれたの。あなたに顔を見られたくないのよ。分かってあげて。
納谷: 会うなと言うのか。


武藤礼子、納谷悟朗


ベン・ハー、エスター、母と妹
*クリックするともう少し大きな写真をご覧頂けます。

*以前、死の谷のシーンを少しだけご紹介しています。

http://sun.ap.teacup.com/nayagorofan/632.html

***

5 イエスの説教を聞きに集まる人々/バルサザールとの再会

死の谷を後にして歩いて行くと、大勢の人々が集まって来ます。
ベン・ハーはそこでバルサザールと再会します。

ベン・ハー: 納谷悟朗(テレビ朝日)
バルサザール: 金内喜久夫(テレビ朝日)

<フジ>

カットシーン

<テレビ朝日>

金内: ジュダ。ジュダ。
あの方を見つけたよ。ベツレヘムで生まれた方だ。間違いない。あのお方こそ、神の子なんだよ。
予言は本当だった。
納谷: 良かったな、バルサザール。信じる者は報われた。
金内: さよう。有難い事じゃ。

ベン・ハーが水を飲んだ後で、ガレー船送りになった時に水をくれた人の事を話すセリフがあります。
この部分のみカットされていますが、それ以外は全て吹き替えられています。


イエスと集まった人々

***

6 ピラトとの面会

ピラトとのシーンは家弓さんの追悼の時にご紹介しています。
詳しくはこちらをご覧下さい。

http://sun.ap.teacup.com/nayagorofan/797.html

ベン・ハー: 納谷悟朗(テレビ朝日)
ピラト: 家弓家正(テレビ朝日)

<フジ>

カットシーン

<テレビ朝日>

シーン全部の吹き替えではなく途中をカットしているのが残念ですが、部分的にでもこの家弓さんとのシーンがあって本当に嬉しかったです。


アリアスの指輪を返すベン・ハー
ピラト(家弓家正)、ベン・ハー(納谷悟朗)

***

私の印象として、テレビ朝日の方が宗教色が濃い編集になっていると思いました。

テレビ朝日版も多くの皆様にご覧頂ける日が来る事を願いつつ。
フジ版を収録して頂き、本当にどうも有難う御座いました。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ベン・ハー フジ版

2017-01-27 | ヘストン
「ベン・ハー」の悟朗さんの吹き替え入りブルーレイが発売になりました。
関係者の皆様、飛行鬼様、本当にどうも有難う御座いました。

今回悟朗さんの吹き替えはフジ版のみの収録になりましたが、いつか何かの機会に、テレビ朝日版も陽の目を見る事があります様、願ってやみません。


ベン・ハー役のチャールトン・へストンさん(納谷悟朗)


メッサラのスティーブン・ボイドさん(羽佐間道夫)

***

フジ版とテレビ朝日版はカット編集が異なっている為、吹き替えがフジにあってテレ朝にはないシーンとテレ朝にあってフジにはないシーンがあります。
前に少しテレ朝にあってフジにないシーンを書いた事がありました。(死の谷のシーンとピラトとの面会のシーン)

今回はフジ版にあってテレビ朝日版にはないシーンをご紹介します。
細かくチェックしていない為、他にもあるかもしれませんが、一応以下の5シーンをご紹介します。

***

1 メッサラがティルザへ贈り物(ブローチ?)を渡すシーン

ベン・ハーとメッサラが再会して、槍投げ、乾杯のシーンの後で、ベン・ハーの母と妹に再会します。
部屋の中に入り、メッサラがティルザにお土産を渡すシーンの吹き替えはフジ版のみになっています。(テレビ朝日は完全にカット)

セリフをほんの少しだけ載せておきます。

ティルザ:塚原恵美子
メッサラ:羽佐間道夫

<フジ>

塚原: こんな素敵な宝石初めて。綺麗だわ。ローマの物?
羽佐間: いや、リビアだ。去年行ったんだ・・・


ベン・ハー(納谷悟朗)、母ミリアム(寺島信子)、妹ティルザ(塚原恵美子)、メッサラ(羽佐間道夫)

*フジ、テレ朝ともに、乾杯のシーンの吹き替えがないのが本当に残念です。

***

2 アリアスがローマ皇帝と面会し、ベン・ハーの処置を言い渡されるシーン

フジ版ではこのシーン全部の吹き替えがあります。
テレビ朝日は最後の部分のみです。

テレビ朝日にも吹き替えのある部分を載せます。

ローマ皇帝:高島忠夫(フジ)、仲木隆司(テレビ朝日)

<フジ>

高島: 奴隷としてそちにつかわす故(ゆえ)好きなようにせい。
これが元老院の決定。ローマの世論じゃ。

<テレビ朝日>

仲木: この度の大勝利の褒美として、あの男はその方の奴隷としてつかわすから好きにするが良い。
これが余と元老院の決定である。 

テレビ朝日版にはこれらのセリフ以前の吹き替えはありません。


ジョージ・レルフさん演じるローマ皇帝(高島忠夫、仲木隆司)とアリアス
(アリアスが勝利の凱旋をするシーンからです)

*テレビ朝日版のローマ皇帝役は仲木さんだった、とKAMEちゃん。様に教えて頂きました。
本当にどうも有難う御座いました。

***

3 族長とのシーン

ベン・ハーが族長に馬の配置のアドバイスをし、その後族長のテントに招かれます。
フジ版はテントの中でのシーンの吹き替えがありますが、テレ朝版はほとんどカットされています。
テレビ朝版にも吹き替えがある部分をご紹介します。

ベン・ハー(チャールトン・へストン):納谷悟朗
族長(ヒュー・グリフィス):相模太郎(フジ)、内海賢二(テレビ朝日)

<フジ版>

相模: ジュダ・ベン・ハーか。ユダヤなのに本当にローマのレースに出たのか。
納谷: ああ、巡り会わせだ。己の意思じゃない。
相模: 何だってわしの馬に乗れんのかな?優勝間違いないのに。

<テレビ朝日>

内海: ジュダ・ベン・ハー。ユダヤ人でもローマのレースに出られたのか?
納谷: ああ、運命の悪戯か。不思議な縁(えにし)でね。

テレビ朝日はこのシーンの最初から、このセリフまで吹き替えがあります。
これ以降の吹き替えはなく、馬達がテントに入ってくるシーンへ続きます。


ベン・ハー(納谷悟朗)、族長(相模太郎、内海賢二)

***

4 エスターの父サイモニデスとの再会

ベン・ハーがついに家に戻り、エスターと再会します。
ベン・ハーの帰りを父に伝えるエスター。
その後、サイモニデスが牢獄で知り合い、今はこの家でボディガード的な仕事をしてくれているマラックが登場します。
マラックが出てくるシーンはテレビ朝日ではカットされています。

このマラックですが、後でエスターが死の谷にいるベン・ハーの母と妹に食べ物を運んでいく時に、エスターと一緒に登場します。
この死の谷のシーンはフジ版ではカットされています。

マラックの紹介シーンをフジは残したものの、死の谷のシーンがないので、マラックはその後登場しません。

またテレビ朝日版では、この部分がない為、死の谷でいきなりエスターを助けているマラックを見る事になります。
でも見るからにエスターを守っている様子なので、それほど唐突には感じませんでした。

マラックのシーンを少しご紹介します。
(マラックは口がきけない設定なのでセリフはありません。)

ベン・ハー(チャールトン・へストン):納谷悟朗
サイモニデス(サム・ジャッフェ):松村彦次郎(フジ)、矢田稔(テレビ朝日)

<フジ>

納谷: 二人はどこだ?
松村: あの日以来わかりません。噂すら聞いてないんです。
納谷: 痛めつけられた様だな。
松村: いやいや大した事はありません。頼りになる仲間もおりましたし。
ああ、これはマラックです・・・

<テレビ朝日>

納谷悟朗: 母達は?
矢田: あの恐ろしい悪夢の日以来風の頼りさえないのです。

以下はカットされている為、マラックが登場しません。
テレビ朝日版では、この部分が前編の最後になり、次週へ続く・・・と言う形になっています。


エスター(鈴木弘子、武藤礼子)、サイモ二デス(松村彦次郎、矢田稔)、ベン・ハー(納谷悟朗)


中央がアディー・バーバーさん扮するマラックです。(死の谷のシーンから)
IMDbによるとバーバーさんのクレジットは無いそうです。

***

5 死の谷から母と妹を助けるシーン

テレ朝版は最初の方がカットされています。
フジではこのシーン全部に吹き替えがあります。

比較の為、テレビ朝日に吹き替えがある部分をご紹介します。

エスター(ハイヤ・ハラリート):鈴木弘子(フジ)、武藤礼子(テレビ朝日)
ミリアム(マーサ・スコット):寺島信子(フジ)、中西妙子(テレビ朝日)

<フジ>

寺島: 来てはだめよ。
鈴木: 信じては頂けないでしょうけどイエス様のお陰で、助かった人が何人もいるんですよ。

<テレビ朝日>

中西: 来ないで。
武藤: ナザレのお方は苦しむ人達をお救いになろうと、私達に手を差し伸べていらっしゃいます。

このシーンはここから始まっており、この前の部分はカットされていました。

***


オマケにレースのシーンからです。
馬も大熱演ですね。(笑)

*クリックするともう少し大きい写真をご覧になれます。

***

*IMDb他
*荒野の流れ者様
*KAMEちゃん。様


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ベン・ハー

2017-01-01 | ヘストン
明けましておめでとう御座います。

いつもいろいろご教示頂き本当に有難う御座います。
本年も宜しくお願い致します。


ベン・ハー(1959年作品)
チャールトン・へストン(納谷悟朗)


ハイヤ・ハラリートさん(鈴木弘子、武藤礼子)、納谷悟朗


エスター役のハイヤ・ハラリートさん
そう言えばハラリートさんはどうしていらっしゃるのかと思い調べた所、ご存命で嬉しかったです。(1931年9月22日生まれ)



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ベン・ハー

2016-09-29 | ヘストン
内海賢二さんは悟朗さんのテレビ朝日版「ベン・ハー」で族長を吹き替えられていますが、つい最近、玄田版(日本テレビ新録)、磯部版(テレビ東京)でも同じ役を担当されていたと、コスタ様にお書き込み頂きました。

私は悟朗さんの「ベン・ハー」しかきちんと拝見した事がなく、他バージョンには興味を持っていませんでした。
「ベン・ハー」は超大作ですし、内海さんは3回も同じ役を演じられて、印象深く思われていたのでしょうか。
残念ながらこの事に関して、インタビュー等でお話になっている物を私は拝見した事がありません。
もうこういうお話を伺う機会が全くないのは残念ですね。(インタビュー等が存在しているのかもしれませんが)


族長のヒュー・グリフィスさん(アカデミー賞助演男優賞受賞)(内海賢二)とベン・ハー役のへストンさん(アカデミー賞主演男優賞受賞)(納谷悟朗)(テレビ朝日版)

先日「名探偵登場」の上映(2016年9月16日)をご覧になったdick-dastardly様が、上映後のトークの中で羽佐間道夫さんが、内海さんと名コンビだったとお話になっていたと教えて下さいました。
私自身、先日「プロデューサーズ」を再見した時に内海さんの声を拝聴した所でした。

ご命日は過ぎてしまいましたが(6月)、折角なので内海さんの「ベン・ハー」からのセリフを少しご紹介します。
以前、悟朗さんのお誕生日企画で「ベン・ハー」を載せた事があります。
その時と同じシーンですが、今回はもう少し長く、悟朗さんとの直接対話をご紹介します。

族長がベン・ハーにぜひレースに出てくれないか、と懇願する場面(部分)です。

***

「ベン・ハー」 Ben-Hur 1959年 米 (アカデミー賞作品賞受賞)
1981年5月10日、17日 テレビ朝日
ウィリアム・ワイラー監督(アカデミー賞監督賞受賞)

ベン・ハー(チャールトン・ヘストン):納谷悟朗
族長イルデリム(ヒュー・グリフィス):内海賢ニ


内海賢二、納谷悟朗

内海: エルサレムのレースでは、特に強いチームが競い合うが、優勝はいつも決まっとる。
4頭の黒馬(くろうま)で出場するメッサラは向かうところ敵なしだ。
納谷: メッサラも、レースに。
内海: そうだ。知り合いなのか?
納谷: 知ってる。
内海: どうもあいつが好きじゃないらしいな。
ジュダ・ベン・ハー。みんなメッサラを負かす勇士が出ないかと待ち焦がれている。あんたなら出来る。
あの高慢ちきなローマ人の鼻をへし折ってくれないか。
俺の馬は見たろう。
御者さえ良ければ必ず勝てる。
馬に愛情を持つ御者なら、優勝は間違いなしなんだ。
納谷: 無理だな。
内海: 残念だ。考えてくれ。あのメッサラのやつを大観衆の前で、赤っ恥をかかせる事が出来るんだ。
どうだい。ユダヤ人の手でローマ人をやっつけられる。
納谷: しかし。
内海: 無理な事は分かっている。しかし思っただけでも胸が躍る。
メッサラを負かしたくないか?


内海賢二 「あんたなら出来る」

***

以前載せた記事です。

http://sun.ap.teacup.com/nayagorofan/630.html


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

黒い絨氈、名誉なき決闘

2016-06-02 | ヘストン
今年も半分過ぎました。
6月1日ごろに放送された作品をチェックした所、へストンの「黒い絨氈」が1970年6月4日に放送されていました。
46年前の放送です。何か夢の様ですね。(笑)

この映画は主役の二人が言い争ったり、激しい感情が出るので面白いです。
昔の吹き替えは皆さんの演技力が最高ですね。

キャストは前にご紹介した事がありますが、写真を載せた事がないので少し載せます。


DVDの表紙(部分)
納谷悟朗、武藤礼子


ライニンジャン(へストン):納谷悟朗 


ジョアンナ(エレノア・パーカー):武藤礼子

「黒い絨氈」 黒い絨毯 黒い絨緞
The Naked Jungle 1954年 米
1970年6月4日(木) 東京12チャンネル

クリストファー・ライニンジャン(チャールトン・ヘストン):納谷悟朗
ジョアンナ(エレノア・パーカー):武藤礼子
コミッショナー(ウィリアム・コンラッド):神山卓三
インカチャ:千葉耕市
ライニンジャンの隣の農園主:千葉順二
ボートの船長:勝田久
クティナ<首刈族>:嶋俊介
子供:山本嘉子

吉沢久嘉、恵比寿まさ子、矢田耕司、中江真司、納谷六朗


納谷悟朗、武藤礼子、神山卓三

***

1965年6月5日放送の「名誉なき決闘」です。
これも前に載せていますが、資料が間違っていましたのでもう一度載せます。

<2016年6月6日追記>
先日、翠準子さんの役について書きましたが、評論家様に教えて頂き解決しました。有難う御座いました。キャストの追加も頂きました。

***

1965年放送ですが、私の間違いでずっと1966年の放送と載せていました。
また翠準子さんの役を『ロルダーノ・ルピ:翠準子』としていましたが、調べた所、ルピさんは男性でした。
残念ながら確証がないのですが、恐らくコンスタンス・ドーリングさんの声を吹き替えられたのではないかと思います。
キャスト詳細等がお分かりになる方は宜しくお願い致します。
制作年度(リリース年度)も間違えていました。(土下座)

主演のマッシモ・ジロッティさんがイタリア人で、「決闘」がタイトルに入っているので、マカロニウェスタンなのだろうとずっと思っていました。
写真を見た所、これは紳士二人の決闘の様でした。


映画雑誌の表紙
マッシモ・ジロッティ(納谷悟朗)、アネット・バック(今井和子)


右がコンスタンス・ドーリング(翠準子)

「名誉なき決闘」
Duello senza onore 1951年 伊 (イタリアで制作されている様ですが、リリースは西ドイツが最初になっています。)
米題:Duel without Honor
1965年6月5日(土) フジテレビ

ビアンカ(アネット・バック):今井和子 Annette Bach
カルロ(マッシモ・ジロッティ):納谷悟朗 Massimo Girotti
オルガ(コンスタンス・ドーリング):翠準子 Constance Dowling コンスタンス・ダウリング 
パオロ(ロルダーノ・ルビ):近石真介

*評論家様
*IMDb他

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする