自称納谷悟朗後援会日誌

ファン歴50年の自称後援会長が、納谷悟朗さんの作品をご紹介しています。

殺人捜査

2014-05-01 | 吹き替え
悟朗さんの吹き替え作品の中で、ゴールデンウィークに放送した映画をチェックしてみました。
ざっと見た所、ロバート・テイラーの「黒騎士」(1973年5月3日放送)と日曜洋画劇場版の「大いなる西部」(後編を1973年4月29日に放送)がありました。
この2作は何回かご紹介しています。(但し、「大いなる西部」は土曜映画版のご紹介ですが)

他に何かないかと思って探した所、少し変わった所で、1977年のGWに放送されたジャン・マリア・ボロンテの「殺人捜査」がありました。


ジャン・マリア・ボロンテ(納谷悟朗) Rotten Tomatoes photo

この作品、前に拝見した時にあまり良く分からなかったのですが(苦笑)、今回チェックした所、アカデミー外国語映画賞、カンヌ映画祭審査員特別賞、国際批評家連盟賞を受賞しているそうで驚きました。

折角なのでまた拝見してみたのですが、沢山の映画賞を受賞していると聞いたせいでしょうか、俄然名作に思えて来ました。(爆)

悟朗さんのキャラは、権力を傘に着る傲慢な面と、弱い面を合わせ持つ複雑かつ、やや(とても?)異常な性格の人です。
愛人を殺し、沢山の証拠があるにも関わらず、署内の人間は誰も自分を疑わず、それを当然だと思う反面、実は捕まりたいと言う願望も見える、複雑な役でした。
ジャン・マリア・ボロンテも悟朗さんの演技も見ごたえがありました。

北米版ブルーレイが出ていますが、イタリア語/英語字幕のみの様です。
数々の賞に輝いたこの作品、吹き替え入りのDVDがあってもいいのに・・・と思ったのですが、クレジットをもう一度見た所、日本語制作スタッフの中に「選曲」と言うのが入っていました。
オリジナルと違う音楽を使っていたのでしょうか。
もしそうだとすると、著作権の関係でいろいろ難しいのかもしれませんし、カットも多いと思いますが、ぜひ悟朗さんの吹き替えを残して欲しいと思いました。


フロリンダ・ボルカン(此島愛子)、ボロンテ(納谷悟朗)

***

「殺人捜査」
Indagine su un cittadino al di sopra di ogni sospetto 1970年 伊
米題: Investigation of a Citizen above suspicion 
1977年4月30日(土) 日本テレビ

公安部長(ジャン・マリア・ボロンテ):納谷悟朗
アグスタ(フロリンダ・ボルカン):此島愛子

阪脩、村松康雄、倉口佳三、増岡弘
池田勝、藤城祐士、加藤正之

<日本語制作スタッフ>
演出:佐藤敏夫
翻訳:入江敦子
選曲:重秀彦
効果:芦田公雄、熊耳勉
調整:中里勝範

***


此島愛子、納谷悟朗
愛人をモデルにして、犯罪現場の写真を再現するのが趣味(?)の彼らです。


増岡弘、納谷悟朗
ネクタイのシーン


警視総監以下、警察の幹部が訪ねてくるシーンです。(妄想シーン)


総監がほぼドンの様で、とても印象に残りました。


オマケです。公安部長の自宅。
このインテリア、なかなか素敵ですね。(笑)

***

*IMDb他
*りおな様



コメント
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