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蒸気機関車ゼロイチ牽引のライン河花火見物列車(1)

2020-08-15 16:31:00 | ヨーロッパの鉄道

ヨーロッパ鉄道旅行写真デジタル・アーカイブス 2001年夏、ドイツ&チェコの旅、その19


リンゴ電車」をフランクフルト中央駅前で降りて、駅構内へ向かいました。この日は、年1回のSL(蒸気機関車)牽引による「ライン河花火見物列車」が運行される日。ちょっとだけ、機関車の姿を拝みたくてホームへ。発車案内板のSonderzug(特別列車)という表示を手掛かりに1番線へ。ダークグリーンの旧型客車で編成された列車が停まっていたので、安心して先頭へ向かいました。

予想通り、機関車は往年の急行列車牽引機ゼロイチ(01)形。1999年夏に同じフランクフルト中央駅で出会って以来の再会でした。



ホームはイベントらしく大勢の人でごった返していました。そんな中、何とか記念写真を撮ってもらいました。


運転台の様子。フランクフルトの鉄道愛好家の団体が保有する機関車なので、DB(ドイツ鉄道)の表示の代わりに Historische Eisenbahn と書いてありました(01 118 の上です)。


これだけで満足だったのですが、さくらこさんが「乗らないの?」と言います。その後、何の予定もないので、何とかなるだろうと思い、衝動的に飛び乗ってしまいました。





17時15分、図体に似合わない甲高い汽笛を鳴らして発車。広い構内をゆっくりと進みます。



車掌が回ってきたので、きっぷを購入。ユーレイルパスは使えません。「空いている席に座っていいよ」と言われたのですが、ほぼ満席。さくらこさんをコンパートメントの片隅に座らせ、私はもっぱら通路から車窓を楽しむことにしました。かつての、ブルートレインの旅を思い出しました。

マインツを出ると、ライン河に沿って快走。インターシティやICEで何度か通った路線をゼロイチ牽引列車に乗って進むなんて夢のようでした。




対岸を走るローカル列車や貨物列車が気になりますね。

19時12分、ライン河畔の小駅ボッパルト Boppard に到着。まだまだ明るいので、ここで2時間ほど停車。時間調整をして花火見物に備えるのです。


つづく

(乗車日=2001年8月11日)

<参考>
ヨーロッパ鉄道旅行写真 デジタルアーカイブス、ポータルサイトは、こちら

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