徒然なか話

誰も聞いてくれないおやじのしょうもない話

年金記録照会のシステムダウン

2007-06-11 22:32:08 | 時事
 昨日の日曜日、熊本の社会保険事務所でも年金記録を照会するコンピューターシステムが作動しない障害が発生し、窓口が混乱したらしい。報道によると休日に稼働させるためのプログラムに不具合があったという。馬鹿を言っちゃいけない。そんな単純なミスでシステムがダウンしたというのか。実はもっと重大なシステムの欠陥が裏に潜んでいるのではないか。もし報道のとおりだとしたら、よっぽどレベルの低いプログラマーの仕事に違いない。だいたい今まで休日にはアクセスできないシステムだったというのが基本的に間違っている。平日に時間を割いて年金の照会に行ける人がいったいどのくらいいるというのだ。
 このシステムを開発したのはNTTデータだという。先日、厚生労働省は、宙に浮いた約5000万件の年金記録を照合する新しいプログラムの開発をNTTデータと日立製作所に委託することを決めた。柳沢厚労相は5日の参院厚労委員会で「新プログラムは練達の方々にお願いして、できるだけ短期間でつくりたい」と語ったそうだが、ホントに大丈夫なのか。こんなミスをやっててホントに練達なのか。お手並み拝見だ。

今朝の秋

2007-06-11 02:12:21 | テレビ
 NHKアーカイブスでドラマ「今朝の秋」が放送された。20年前に初めてこのドラマを見た時、それまでに見たすべてのテレビドラマの中でベストワンだと思ったが、20年経った今日見ても、その評価はいささかも揺るがなかった。映画でいうなら小津安二郎の作品に近いが、どの小津映画にも負けていないと思う。それもそのはず、作:山田太一、演出:深町幸男、音楽:武満徹と、その分野の超一流が組んでいる。しかも完璧なキャスティングにはあらためて感心させられる。老いや死や家族という普遍的なテーマを取り上げたこのドラマは、20年経った今日でも全く古さを感じさせない。いつの日かDVD化されることを期待したい。
【あらすじ】
蓼科の山荘で一人静かに余生を送っていた老人(笠智衆)は、ある日、東京の一人息子(杉浦直樹)が、がんで余命いくばくもないことを、息子の嫁(倍賞美津子)から知らされる。入院先の病院に駆けつけたものの、何をすることもできない。同じく息子の病気を聞いて駆けつけた、20年前に別れた妻(杉村春子)と再会するが、二人の溝はいまだに深く、反発し合う。ある日、老人は息子を病院から連れ出し、蓼科の山荘に向かうのだが・・・。
【 作 】 山田太一
【音楽】 武満徹
【演出】 深町幸男
【出演】 笠智衆、杉村春子、杉浦直樹、倍賞美津子、樹木希林、加藤嘉、名古屋章、谷村昌彦ほか