東京都が2016年に再びオリンピックを誘致したいという。これについての賛否はさておき、最近、43年前に開催された東京オリンピックの記録映画(市川崑監督)に関して新しい発見をした。先日、ネットでオリンピックについて調べていたら、南都上緒さんという方のサイト「なんとかかんとか」に迷い込んだ。この方の素性はよくわからないが、映画「東京オリンピック」の関係者だったのか、この映画の製作裏話が詳細に記述されていた。その中に、次の記述があった。
***以下、原文のまま***********************
脚本を見ると、「 水球。決勝。水中撮影で選手たちの下半身の激しい動作、それに伴う水の乱れを捉えたい。」とあるのだが…。
******************************************
公開された映画にはこんなシーンはない。しかし、私には43年前の想い出が鮮烈によみがえった。早速、南都さんにメールを出してみた。すぐに丁寧な返事が来た。このシーンはオリジナル版(劇場公開版)、ディレクターズカット版、ともに入っていないと。
実は、私は当時大学1年生で、オリンピック終了後、映画「東京オリンピック」の追加シーンの撮影に参加したのである。そしてたしかにこの脚本にそったシーンを撮影した。しかし、結局、そのシーンを映画で見ることはなかった。南都さんによれば、東京オリンピックで銅メダルを獲った男子バレーボールチームも後日、追加撮影をしたそうだが、結局使われたのは金メダルを獲った東洋の魔女チームだけだったと、男子の監督だった松平康隆さんが著書で述懐していたそうである。この映画の公開直後、その記録性について、市川崑監督と河野一郎国務大臣(オリンピック担当)との間で激しい論争があったことは記憶に新しい。
今回の発見で、結局カットされたものの、たしかに脚本に書かれていたことを確認できたことは嬉しかった。この映画の脚本は和田夏十、白坂依志夫、谷川俊太郎、市川崑という大物4人の共同執筆である。この部分を書いたのは、このうちの誰だろうという新たな興味も湧いてきた。
余談だが、その4年後のメキシコオリンピックの記録映画には、この脚本をそのまま使ったのではないかと思われるシーンが出てきて驚いたことを思い出す。
***以下、原文のまま***********************
脚本を見ると、「 水球。決勝。水中撮影で選手たちの下半身の激しい動作、それに伴う水の乱れを捉えたい。」とあるのだが…。
******************************************
公開された映画にはこんなシーンはない。しかし、私には43年前の想い出が鮮烈によみがえった。早速、南都さんにメールを出してみた。すぐに丁寧な返事が来た。このシーンはオリジナル版(劇場公開版)、ディレクターズカット版、ともに入っていないと。
実は、私は当時大学1年生で、オリンピック終了後、映画「東京オリンピック」の追加シーンの撮影に参加したのである。そしてたしかにこの脚本にそったシーンを撮影した。しかし、結局、そのシーンを映画で見ることはなかった。南都さんによれば、東京オリンピックで銅メダルを獲った男子バレーボールチームも後日、追加撮影をしたそうだが、結局使われたのは金メダルを獲った東洋の魔女チームだけだったと、男子の監督だった松平康隆さんが著書で述懐していたそうである。この映画の公開直後、その記録性について、市川崑監督と河野一郎国務大臣(オリンピック担当)との間で激しい論争があったことは記憶に新しい。
今回の発見で、結局カットされたものの、たしかに脚本に書かれていたことを確認できたことは嬉しかった。この映画の脚本は和田夏十、白坂依志夫、谷川俊太郎、市川崑という大物4人の共同執筆である。この部分を書いたのは、このうちの誰だろうという新たな興味も湧いてきた。
余談だが、その4年後のメキシコオリンピックの記録映画には、この脚本をそのまま使ったのではないかと思われるシーンが出てきて驚いたことを思い出す。
