年金のずさんな管理の実態が次から次へと明るみに出ている。新入社員の頃、人事給与担当だったので社会保険事務所にもよく出入りしていた。特に月変・算定処理の時期は頻繁に出入りしていた。その頃から社会保険事務所の業務もコンピュータ処理化されていたが、窓口の職員、概しておっさん、おばさんが多かったが、何だか危なっかしい端末操作を何度も目撃した。最近問題になっているのは、ほとんどコンピュータシステムの問題ではなくて、人による入力の問題だ。コンピュータの世界では“Garbage In Garbage Out”という言葉がある。ゴミを入れたらゴミが出てくる。つまり、いい加減な入力をすると、いい加減な出力しか出ないという意味だ。今日起こっている問題はまさにこれだ。30年以上も前、漠然とした不安感を持った記憶があるが不幸にもそれが的中したということか。