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「おくりびと」の受賞シーンを見たかったのでBSで放送されたアカデミー賞の授賞式を見ていたら、ソフィア・ローレン様のお姿が映されて目を奪われた。1934年のお生まれというから、もう74歳になっているはずだが、そのオーラは他を圧倒していた。僕は世界の映画女優で歴代ナンバーワンを選ぶとしたら、ためらわずソフィア・ローレンを選ぶ。彼女が出演した映画は、最近の「微笑みに出逢う街角 (2002)」まで、全部は思い出せないくらい見ているが、最初に見たのはたしか「誇りと情熱 (1957)」だったと思う。あの時が23歳だったわけだが、以来、類まれな美貌とセクシーな肢体を保ち続け、その圧倒的な存在感は驚異としか言いようがない。また彼女ほど全世界で愛された女優も珍しい。「誇りと情熱」もそうだが、ハリウッド進出も早かったし、イタリア女優と呼ぶのはあまりにも矮小に過ぎる。しかし、彼女が最も彼女らしかったのはやはり、ヴィットリオ・デ・シーカ監督の下、マルチェロ・マストロヤンニと共演した数本の映画ではないだろうか。好きな作品を5本選ぶとしたら次のとおりだ。
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昨日・今日・明日 (1963)
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ああ結婚 (1964)
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アラベスク (1966)
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ひまわり (1970)
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月夜の出来事 (1958)
※写真は「誇りと情熱」