徒然なか話

誰も聞いてくれないおやじのしょうもない話

春の水

2009-03-15 17:42:30 | その他

 この句は、夏目漱石が水前寺成趣園の池を見て、阿蘇の伏流水が、こんこんと湧き出ているさまを詠んだものだ。熊本を「森の都」と呼んだ明治の文豪は、熊本の豊かな自然がお気に入りだったようで、とりわけ、こんこんと、とめどなく湧き出る清水には感銘を受けたようだ。熊本市は水道水がすべて地下水でまかなわれるという全国でも珍しい都市。しかし、近年、湧水量が段々減ってきていると聞く。この天の恵みを枯渇させることなく子々孫々まで残していくのはわれわれに課された使命だろう。