徒然なか話

誰も聞いてくれないおやじのしょうもない話

スペシャルドラマ2題

2009-06-20 23:38:59 | テレビ
■親父の一番長い日(フジテレビ)
 同名のさだまさしの歌をモチーフにして、「寺内貫太郎」、「セーラー服と機関銃」、「セカチュー」などのエッセンスを盛り込んだらこんなんができました、という感じか。ドラマの出来はともかく、長澤まさみは最近のドラマの中では一番ナチュラルでよかったんではないかい。どうも最近は、幅を広げようという意図はわからんでもないが、いかにも、こんなキャラに設定してみました、というのが多すぎる。身につまされたのは、事故で下半身不随となった新夫との、これからの永い結婚生活は大変だろうなぁということ。ドラマはあそこで終るが現実は・・・。実際、全く同じような経過で30数年、夫婦生活をして来られた知人から、いつもその壮絶な体験談を聞いているから。



■刑事一代~平塚八兵衛の昭和事件史(テレビ朝日)
 戦後の多くの大事件の捜査に携わった実在の名刑事、平塚八兵衛の足跡と生き様を描いている。渡辺謙を始め、名うての役者がぶつかり合う迫力はさすがだ。ただ、いろんな事件が出てきて、その都度登場人物も変わったりするので、一種のオムニバス映画のような感じで、盛り上がりにはちょっと欠けたかな。明日の夜に続くが、さて見る意欲が続くかな。
※追(6/21)
 2部もとうとう最後まで見た。最近のテレビドラマの中では見ごたえがあった。しかし、小原保の墓に泣き崩れるラストシーンは違和感を感じざるを得ない。おそらくあれは、小原の向こう側にいるかつての自分自身への惜別の情が重なっているのだろうが、捜査会議であれほど声高に被害者の人権を叫んでいたにもかかわらず、あの小原への思い入れはいったい何なんだろう。