徒然なか話

誰も聞いてくれないおやじのしょうもない話

三斎好みの茶室 ~ 仰松軒 ~

2018-03-07 19:28:41 | 日本文化


 利休七哲の一人に数えられる茶道の達人でもあった肥後細川家二代・細川忠興(三斎)が設計した茶室「仰松軒(こうしょうけん)」が、立田自然公園(泰勝寺跡)内に建てられています。茶事が行われる時以外は雨戸が閉め切られていますので内部を見ることはできませんが、一度だけ偶然、定期的な室内清掃に遭遇し、内部をじっくりと見せてもらいました。復元されてから90余年ですが、400年前の設計の格調を感じました。

▼「熊本県大百科事典」には次のように説明されています。
 「仰松軒」は立田自然公園内にある茶室。もと京都の天龍寺塔頭真乗院に建てられていた細川三斎(忠興)好みのものを大正12年(1923)に復元したもの。茶室の平面は四畳台目(よじょうだいめ)で、茅葺き屋根の前面に土間庇を付け、東の隅に刀掛けが作られている。上り口は入り込んだ土間の奥にある。向かって右手の口を入ると客座になり、正面の口から入ると点前座になる。このように土間によって、客座と点前座が区別されているところに三斎独自の工夫がうかがわれる。
※上図は「茶道入門」さんのサイトからお借りしました。