徒然なか話

誰も聞いてくれないおやじのしょうもない話

じじいの「はぶてぐち」

2020-04-03 19:16:47 | 世相
 熊本弁に「はぶて口」という言葉がある。祖母がよく使っていた。悪口や憎まれ口のような意味だったと思う。何かにつけていちいちケチをつける人を「はぶて口ばかる言う」というような表現をしていた。熊本ではあまり聞かないが、中国・四国や九州の一部などで「はぶてる」という動詞を使うらしい。意味は同じで悪口や憎まれ口を言うことのようだ。相当広い地域で使われるということから推察すると、かなり古い言葉で、中世の頃から使われているようだ。
 それはさておき、ブログでは極力「はぶて口」は言わないように努めているが、昨今の新型コロナウイルスに対する政府の対応ぶりを見ていると「はぶて口」を言わずにはいられない。未曽有の感染拡大の前に政府は当事者能力を失っているのではないか。「…の見とおし」だとか「…を検討」とかはもう聞き飽きた。マスクの増産対策も一向に成果が見えないし、休業要請に対応する補償の問題は一刻を争うはず。休んでも給料を減らされることがない人たちだから切実感がないのだろうなぁ。


立田山の桜