徒然なか話

誰も聞いてくれないおやじのしょうもない話

鞠智城のはなし。

2023-02-09 21:48:55 | 歴史
 NHK熊本のローカル情報番組「クマロク!」の今日の話題の一つは「鞠智城(きくちじょう)」。かつて「久々知の城(くくちのき)」とも呼ばれた古代山城である。山鹿市と菊池市にまたがる標高約90m〜171mの丘の上に約1350年前(飛鳥時代)ヤマト政権が築いた山城。663年の朝鮮半島における白村江の戦いで大敗したヤマト政権は、唐や新羅の侵攻に備えて西日本の守りを固めるため各地に山城を築いた。ここ鞠智城は、九州を統治していた大宰府やそれを守るための大野城、基肄城に武器や食糧を送る基地だったと考えられている。東京ドーム12個分の広大な面積を守ったのが「土塁」。番組ではその土塁を歩いて回り、スケールの大きさと、大宰府と狼煙で通信したという意外な高さをリポートしていた。県の発掘調査の成果に基づき、八角形鼓楼、米倉、兵舎・板倉などが復元されている。


八角形鼓楼と米倉


朝廷に納めていたという古代米(赤米)と八角形鼓楼

▼米原長者口説き歌
 鞠智城がある米原地区に、鞠智城が築かれた頃から語り継がれている「米原長者伝説」。暮れる太陽を呼び戻し、一晩で三千町歩の田植えをしたという長者伝説をもとに作られた歌。