徒然なか話

誰も聞いてくれないおやじのしょうもない話

おだまきのはなし。

2023-02-21 20:49:53 | 音楽芸能
 今夜の夕食で久しぶりに「おだまき」を食べた。簡単に言うと、うどんが入った茶わん蒸しとでも言ったらいいだろうか。「おだまき」という名前の由来は、紡いだ麻糸を巻いて玉にした「苧環(おだまき)」に形が似ているからだという。「小田巻」とも表記されることがある。この「おだまき」は子どもの頃の大好物だった。当時としてはご馳走だったと思う。「苧環(おだまき)」という名の花もあるらしいが見たことはない。
 子どもの頃の思い出があったからか、長唄「賤の苧環(しずのおだまき)」を初めて聞いた時はその題名が気になって食いついた。義経の愛妾・静御前が舞った当時の流行歌「今様」がもとになった長唄だそうだ。下の映像は鎌倉の鶴岡八幡宮舞殿で行われた「鎌倉祭り」での奉納舞のようだが、江戸後期の三味線音楽である長唄で鎌倉時代の白拍子舞を舞うというとても興味深い舞台だ。

   ▼長唄「賤の苧環(しずのおだまき)」
これは静と申す白拍子にて候