徒然なか話

誰も聞いてくれないおやじのしょうもない話

東日本大震災から12年

2023-03-11 19:44:54 | 鎮魂
 今から6年前の2017年3月29日、宮城県仙台市の電力ホールで行われた「東日本大震災七回忌追善公演 ふるさとの春まつり」に熊本から舞踊団花童が出演した。これは2014年に38歳の若さで夭逝した作詞家おのりく(園田凌士)さんと花童とのご縁で実現したものだった。おのさんは少年時代を熊本で過した方で、十代から音楽活動を始め、作詞家となってからは多くの歌手に歌詞を提供している。この「ふるさとの春まつり」では、おのさんが生前、東日本大震災被災地の復興への願いを込めて贈った歌を花童が踊った。
 その中の1曲「平泉讃歌」は、奥州平泉で非業の最期を遂げた源義経をモチーフとした叙情歌。この世の未練断ち切りがたい義経の魂が高館の杜を彷徨っていると、どこからか迦陵頻伽の妙なる歌声が幽かに聞こえて来て、やがてひとすじの希望の光が差し、阿弥陀如来が来迎、義経の魂はお浄土へと導かれるという、義経の物語に仮託しながら東日本大震災のすべての犠牲者を供養するおのさんの想いが込められている。
 東日本大震災により犠牲となられたすべての方々及びおのりく様にあらためて心より哀悼の意を表します。

この動画は、仙台での公演を熊本の玄宅寺で再現した時の様子