買い替えるプリンタの品定めに北熊本の家電量販店へ行ったついでに桜が見ごろの立田山へ登った。曇り空がちょっと残念だったが今年も美しい桜の風景が展開していた。その後、麓の小峰墓地へ足を伸ばした。ここの桜も美しい。その昔、この下立田に生まれ育った父は、「この辺り一帯は数百㍍隔てて、彼処に一戸、此処に二戸と人家の点在する寂しい山里だったが、自然の眺めは四季を通じて素晴らしく、ことに春の風情はこの地を訪れる人に『柳暗花明又一村』の感懐を抱かせたのでは…」と書き遺している。
この「柳暗花明又一村」という表現は南宋時代の中国の詩人陸游の「遊山西村」の中の一節で、「柳が生い茂り、明るく花が咲いている村がまた現れた」という旅人の気持を明るくさせる美しい風景を表現しているらしい。
小峰墓地は五高教師時代のラフカディオ・ハーンが度々訪れ、辺りの里山の風景や石仏(鼻欠け地蔵)などで癒されていた場所。今は民家や集合住宅などが建て込んだが、往時も今と変わらぬ春の風情を楽しんでいたに違いない。
帰りは小峰墓地から裏道を通ってわが母黌・済々黌の正門前に抜け、在学時と同様、寺原田畑を通るかつての通学路を何十年ぶりか歩いて帰った。
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立田山の桜
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ハーンが愛した石仏(鼻欠け地蔵)も桜を愛でてござる
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済々黌正門の桜
この「柳暗花明又一村」という表現は南宋時代の中国の詩人陸游の「遊山西村」の中の一節で、「柳が生い茂り、明るく花が咲いている村がまた現れた」という旅人の気持を明るくさせる美しい風景を表現しているらしい。
小峰墓地は五高教師時代のラフカディオ・ハーンが度々訪れ、辺りの里山の風景や石仏(鼻欠け地蔵)などで癒されていた場所。今は民家や集合住宅などが建て込んだが、往時も今と変わらぬ春の風情を楽しんでいたに違いない。
帰りは小峰墓地から裏道を通ってわが母黌・済々黌の正門前に抜け、在学時と同様、寺原田畑を通るかつての通学路を何十年ぶりか歩いて帰った。
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立田山の桜
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ハーンが愛した石仏(鼻欠け地蔵)も桜を愛でてござる
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済々黌正門の桜