徒然なか話

誰も聞いてくれないおやじのしょうもない話

これならわかる!「草枕」

2023-09-07 21:10:29 | 文芸
 夏目漱石の「草枕」は言葉が難しくて途中で断念したという方が案外多いようです。かくいう僕もその一人で、若い頃、父の蔵書で読み始めたものの途中であきらめていました。歳をとってからやっぱり地元が舞台の小説だからきちんと読み直そうと思って再び手に取ったもののなかなか先に進みません。そんな時、救世主があらわれました。それが、熊本市西区のホームページにある「これならわかる!夏目漱石の「草枕」」というコーナー。難解な言葉の読みや意味を解説し、参考事項まで説明されていて、楽しみながら「草枕」を通読することができました。そして小説の舞台となった「草枕の道」を歩いてみると一層漱石の小説世界を楽しむことができます。
 「草枕」をこれから読みたい方、途中で断念した方などにぜひお勧めしたいと思います。
※熊本市西区のホームページ
 これならわかる!夏目漱石の「草枕」


鳥越の峠の茶屋跡(現在は県道寄りに再建されている)


「おい」と声を掛けたが返事がない。という峠の茶屋の場面を思い出す。(再建された峠の茶屋)


鳥越の峠の茶屋を出て竹林の中を野出峠へ向かう。


杉林の中の石畳の道


茶屋に馬子の源さんがやって来て、茶屋の婆さんが5年前の那古井の嬢さまの嫁入りを思い出す場面。
(草枕絵巻より)