徒然なか話

誰も聞いてくれないおやじのしょうもない話

ワールドカップ使用球問題

2010-06-05 16:28:53 | スポーツ一般
 ワールドカップ南アフリカ大会も目前に迫ってきたが、この大会で使われるボールの評判が極めて悪いようだ。各国チームの意見を集約すると、おおむね、軽すぎて蹴ったあとの軌道が予測できず、まるでビーチボールのようだ、ということらしい。大きさや重さはルールで決まっているのに、どうしてそんなことになるのかと、ちょっと不思議な気もするが、実はこれ、材質や表面加工などでかなり飛び方も違ってくるらしいのだ。どっかで聞いたような・・・そう、競泳の高速水着と同じようなことがここでも起きていた。メーカーの品質競争がおかしな方向に行きつつあると思われる。
 下の写真は今回の南アフリカ大会の使用球と、1966年のイングランド大会の使用球を比較したものだが、どう見ても今回の使用球の方が“ちゃっちい”感じがする。まるで幼児の遊具だ。1966年大会のボールは牛のなめし革を張った質感が、何ともいえない格調を醸し出している。実はこの時代まで、僕がやっていた水球のボールもほとんど同じものを使っていた。だから、この革張りのボールの感触が今でも忘れられない。もともと水球はサッカーから派生したスポーツなので、初期は全く同じボールを使っていて、今でも大きさや重さの規格は同じである。
 ともかく、今回のワールドカップ使用球問題も、スポーツの本質を見直すきっかけになればいいなと思うのだが。

 
2010ワールドカップ使用球    1966ワールドカップ使用球


 
現在の水球ボール       1956オリンピック水球ボール

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