来年の最大の楽しみは、先般、「春のくまもとお城まつり」の目玉として行われる予定であることが発表された「熊本城歌舞伎(仮称)」だ。これは、慶長15年(1610)に、加藤清正が「阿国歌舞伎」を城下で上演させた故事に倣うという趣旨もあるという。今日の歌舞伎の起源といわれる「阿国歌舞伎」だが、いったいどんな舞台が繰り広げられたのかよくわからない。
今から10年前、歌舞伎発祥の年と伝えられる慶長8年(1603)からちょうど400年を記念し、関西楽劇フェスティバル協議会が主体となって「阿国歌舞伎」の復元上演が京都で行われた。そのプロジェクトの中心メンバーとして活躍された歴史学者で国際日本文化研究センターの専任教授・笠谷和比古氏が、その年6月26日の日経新聞に寄稿された「阿国再臨 京の夜彩る」と題する文章に「阿国歌舞伎とは何ぞや」について実に分かりやすくまとめてある。その一部を掲載してみた。
今から10年前、歌舞伎発祥の年と伝えられる慶長8年(1603)からちょうど400年を記念し、関西楽劇フェスティバル協議会が主体となって「阿国歌舞伎」の復元上演が京都で行われた。そのプロジェクトの中心メンバーとして活躍された歴史学者で国際日本文化研究センターの専任教授・笠谷和比古氏が、その年6月26日の日経新聞に寄稿された「阿国再臨 京の夜彩る」と題する文章に「阿国歌舞伎とは何ぞや」について実に分かりやすくまとめてある。その一部を掲載してみた。
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