徒然なか話

誰も聞いてくれないおやじのしょうもない話

木馬道

2021-06-04 20:58:17 | 歴史
 今日の午後、荷物を送るため、洗馬橋際の中央郵便局へ行った。帰りは国立病院を通り抜け、二の丸広場へ出た。小雨が降り続き、人の姿は一人二人といった寂しさ。西出丸の中を通り加藤神社でお詣りして帰ろうと思った。加藤神社の鳥居前まで来た時、ふと気づいた。今日のルートは加藤清正による熊本城築城の際、石材や木材を運んだ木馬道(キンマミチ)とほぼ同じコースだったのではないかと。熊本城築城に従事した高瀬の大工棟梁善蔵の覚書に書かれた「きんま道から木と石を運んだが車のあつたけんでけたつたい」という木馬道はいくつかルートがあったらしいが、当時、茶臼山の麓を流れていた白川の水運を利用して運んだ石材や木材を、今の国立病院の下辺りで陸揚げし運んだルートの跡が発掘調査で発見されている。今日、たまたま歩いて通っただけだが、この高低差を往時の人々は大量の石材や木材を運んだのだと思うと自然と頭が下がる。


小雨降る中、加藤神社へ参詣する人も少ない


国立病院熊本の看護学校建設前、くっきりと残る木馬道の跡


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