昨夜のNHKスペシャル「人事も経理も中国へ」によれば、製造業では続々と生産拠点を中国へ移してコストダウンを図ってきた日本企業が今、人事や経理などの間接部門の仕事までも次々に中国へ移しているという。既に中国に間接部門業務を移した日本企業は2500社に上るというのだ。これがどんどん進むと、極端な話、会社には日本人はひと握りの経営層だけしかいらないということになる。企業にとってたしかにコストダウンは重要な課題であることは間違いない。しかし、そのために日本人の職場がどんどん外国人に奪われていくというのはどうなんだろう。日本人の幸せとは無関係なところで企業だけが繁栄するというのは、ありうべきことなんだろうか。企業の存在意義っていったい何なのだろう。若い頃学んだ松下幸之助や石橋正二郎らの経営理念をもう一度読み直してみたい。
昨日の深夜、熊本朝日放送で放送されたドキュメンタリー番組「愛してるよ、カズ~小児がん・命の記録~」には衝撃を受けた。見たあと、しばらくは涙がとまらなかった。このドキュメンタリーは長崎文化放送が制作し、今年の3月に放送されたそうだが、反響を呼んで既に何度か再放送されているらしい。
長崎市に暮らす光武さん夫婦の長男、かずさ君は2歳の時に小児がんを発症。昨年1月、「余命2ヵ月」と宣告され、両親は治療をあきらめ、息子にたくさん楽しいことをさせてやろうと、残された時間を全力で生きる道を選択するところから始まる。そして12月9日、かずさ君が天に召され、彼がだびに付された日、彼が名前を付けた妹が生まれるという感動的なラストで終る。その間の壮絶な闘病生活。親子の濃密な愛情。けなげなかずさ君の生き様が胸を打つ。それは、どんな映画やドラマもかなわない圧倒的なリアリティーで迫ってくる。人間の「生」と「死」そして「命」について考えさせる秀逸な番組だと思う。できることなら、もっと早い時間帯で再放送を望みたい。
長崎市に暮らす光武さん夫婦の長男、かずさ君は2歳の時に小児がんを発症。昨年1月、「余命2ヵ月」と宣告され、両親は治療をあきらめ、息子にたくさん楽しいことをさせてやろうと、残された時間を全力で生きる道を選択するところから始まる。そして12月9日、かずさ君が天に召され、彼がだびに付された日、彼が名前を付けた妹が生まれるという感動的なラストで終る。その間の壮絶な闘病生活。親子の濃密な愛情。けなげなかずさ君の生き様が胸を打つ。それは、どんな映画やドラマもかなわない圧倒的なリアリティーで迫ってくる。人間の「生」と「死」そして「命」について考えさせる秀逸な番組だと思う。できることなら、もっと早い時間帯で再放送を望みたい。
大阪で開かれている世界陸上の男子50キロ競歩で日本の山崎勇喜選手が競技役員の誘導ミスにより、途中棄権扱いになるという前代未聞の出来事が起こった。関係者によると、この大失態は起こるべくして起こったもので、他にも報道されていない不手際は数知れないという。どうも運営組織そのものがいい加減で、指揮命令系統もハッキリしていないらしい。テレビを見ていても織田裕二のハイテンションの割にはスタンドはガラガラで、何だか変だなという気はしていた。日本にはオリンピックやワールドカップなどの運営経験があるので、たかが陸上となめてかかっていたのではないか。こんな恥を世界にさらしていたんじゃ大阪にはもうオリンピックも来ないだろうし、2016年にオリンピックを再度招致しようとしている東京にも影響が出るのは間違いないだろう。1964年の東京オリンピック運営に裏方として関わった一人として寂しいかぎりだ。