アウトフォーカス部分は面白い二線ボケです。
後ろボケがざわざわしています。
M42ヘリコイドリングを使って、このレンズの最短撮影距離0.7mよりも近距離にして撮影すると、少しボケは柔らかくなります。
SONY α7+KOWA 50mm F1.9(from Kowa SE)
Kowaのケロちゃんちのレンズは、なかなか強い個性をもつじゃじゃ馬レンズでした。こういう写りをするレンズ、けっこう好きなんです。
今日紹介するのは、PENTAX製のリバースアダプターのセットです。セットの構成は、写真の左から
A:リバースアダプター。フィルター径49mmのレンズを逆付けするためのアダプターです。カメラ側のマウントはM42
B:52mm/49mmステップダウンリング 兼 49mmのメス/メス変換リング
C:49mm/52mmステップアップリング
このリバースアダプターのセットは、接写のためだけではなく、改造レンズ遊びにも活躍します。その遊びをするためのキーになる輪っかが、この真ん中のBです。49mmのメス/メス変換リングであることがポイントなのです。このメス/メス変換リングは、他社でも販売されているものに比べ、かなり薄型であるため、とても重宝します。
以前に紹介したように、スライドプロジェクターのレンズ CABIN 150mm F3.5にマウントを付ける改造をする際にレンズの筐体にピッタリ嵌るフードを利用しましたが、それをM42マウントに変換するのに活用しました。
フードは55mmのネジ径(オス)ですので、55mm/49mmステップアップリング、そしてリバースアダプターセットのB、さらにAを組み合わせ、M42マウントに変換しました。あとはフランジバック調整に中間リング(外観がシルバーで2個連結)とM42ヘリコイドリング、さらにM42/ソニーEマウントの薄型アダプターを使ってカメラに装着しました。
こんな感じで、いろいろな道具を使いながら、遊んでいます。
※カメラ/レンズの分解や改造は自己責任でお願いします。
長年、迷レンズ(=ガラクタ、ジャンク、ボロ)を入手してきた結果、防湿庫はとうの昔に満杯で、入りきらないレンズたちはボックスに詰め込んで保管しています。そのボックスも何個あるのかわからなくなるくらい増殖しています。
たまに風通しするため持ち出してふたを開けると、こんな状態です。
ガラクタやボロレンズばかりですが、私にとってはお宝なのかもしれません。
このボックスの中で、これまでに紹介したものは
STAEBLE-KATA 1:2.8/45(M42マウントに改造)
Schneider-Kreuznach Balda-Curtagon 35mmF2.8(デッケルマウント)
MD 28mm F3.5(ミノルタMDマウント)
AGILUX ANASTIGMAT 80mm f2.8(Agiflexマウント)
TOKYO KOGAKU UV TOPCOR 53mmF2(トプコンUVマウント)
実は、このレンズたちの下にも、まだ何本か埋まっています。
まだ、紹介できていないレンズもチラホラ見えるかと思いますが、そのうちに、ということで。
ペンタックスのマクロレンズ smc PENTAX-D FA MACRO 100mm F2.8 WRを持って、ようやくきれいに色づいた公園のモミジを撮影しました。
Pentax K-30+smc PENTAX-D FA MACRO 100mm F2.8 WR
パナソニックのマイクロフォーサーズの望遠ズームG VARIO 100-300mmF4-5.6MEGA O.I.S.です。2023/12月現在発売中の100-300mmはII型ですが、このレンズはI形で同じ光学系のようです。
レンズ構成 12群17枚
最短撮影距離 1.5m
フィルター径 67mm
重量 520g
35ミリ判換算で200-600mmに相当する望遠ズームレンズです。長焦点側が600mm相当ですので、かなりの望遠効果が得られます。飛行機写真やスポーツ写真に重宝するレンズです。これまで何度かこのレンズを使った飛行機写真をあげてきましたが、今回はスポーツ写真で活躍しました。
今シーズンのラグビーリーグワン2023-24の開幕戦、東芝ブレイブルーパス東京 vs 静岡ブルーレヴズの試合で撮影です。
OM-D E-M1+G VARIO 100-300mmF4-5.6 MEGA O.I.S.
さすが600mm相当の望遠ズーム、スポーツ写真にも好適なようです。
今日のレンズは、東独メイヤー(Meyer-Optik Görlitz)の標準レンズOreston 50mm F1.8(M42マウント)です。
Oreston 50mm F1.8を持って、イルミネーションが始まった街で撮影です。
遠景は、絞り開放でもきれいに解像しています。
こういう条件では、ちょっとバブルボケが出ています。
なかなか面白いレンズです。
SONY NEX-3N+Oreston 50mm F1.8
昭和の面影を強く残す高架下、今日も賑わっています。
SONY NEX-3Nのモノクロモードで階調調整ができることに気づきました。少し階調広げた設定でモノクロ撮影しました。だいぶ滑らかな諧調になりました。
SONY NEX-3N+E16mm F3.5
本日のレンズは、ミノルタのフィルム時代の24mmから始まる標準ズームAF ZOOM 24-50mm F4です。まるで単焦点の標準レンズのような小型軽量、そして焦点距離で開放F値が変化しない標準ズームレンズです。
レンズ構成 7群7枚
最短撮影距離 0.35m
フィルター径 55mm
重量 285g
純正のフードは、24mmの画角をカバーするために、薄型になっています。
同じ24mm始まりのズームレンズAF ZOOM 24-85mm F3.5-4.5と比べると、かなり軽く手持ち運びに便利で、さらに使いやすい焦点距離なので、フィルム時代には旅行のお供として活躍してくれました。
デジタルで使うのは久しぶりです。今回はAPS-Cサイズの一眼レフにつけて使いました。35ミリ判換算で36-75mmの画角になります。
まずは短焦点側で。四隅までしっかり解像しています。
次に長焦点側で。
長焦点側の近距離で。この状況ではボケは若干硬い感じですが、なかなか立体的です。
さらに最短撮影距離で。中心部はしっかり解像しており、背後のボケはなだらかでよい感じです。
いずれもSONY SLT-A33+AF ZOOM 24-50mm F4
ズーム比が2倍の、今となっては地味なレンズですが、小型軽量で写りも良く、なかなかのすぐれものです。比較的安価で入手可能なようですので、おひとついかがでしょうか。
朝晩の気温が下がって少し寒くなってきたと思ったら、あっという間に木々が色づいてきました。今日はニコンのAF-S DX NIKKOR ED 18-135mm F3.5-5.6Gを持って公園で撮影です。
木々の葉は赤に、空には秋の雲が。
赤い木の葉の奥に玉ボケもが出ています。
1羽のカモが泳ぐ池の周りも、木々が色づいています。
モミジの本格的な紅葉は、もう少し先でしょうか。
いずれも Nikon D70+AF-S DX NIKKOR ED 18-135mm F3.5-5.6G
今日のレンズは、リコーのRIKENON P 50mm F2、リコー製のKマウントレンズです。リコーの50mm F2としては、初代のXR RIKENON 50mm F2から数えて4代目にあたります。
レンズ構成 5群6枚
最短撮影距離 0.6m
フィルター径 52mm
重量 132g
4代目はついにパンケーキレンズとなりました。初代XR RIKENON 50mm F2(左)に比べると、薄型で小型軽量になりましたが、最短撮影距離は0.6mに伸びました。
さらに絞りにPポジションが追加されています。Pレンズの特徴として小さな突起(写真の赤丸部分)がマウント上にあります。
この突起が、ペンタックスのAF機のAFカプラー(写真の青丸部)に嵌って、レンズが外せなくなることもあるという情報があります。一方で大丈夫だったという事例報告も見かけます。どちらなのか試したい衝動にかられますが、万が一のことを考えてトライはしていません。もしこの記事を読んでトライされる方は自己責任でお願いしますね。
さて、写りはどうでしょうか。遠景ではなかなか優れた写りをします。逆光でもフレアも出ずにきれいに描写されています。
自分が所有している初代のレンズでは、絞り開放で少しにじみが出ていましたが、この4代目RIKENON P 50mm F2は、絞り開放からすっきりとした絵になります。色乗りも良い感じです。
最短撮影距離付近です。
被写体まで適度な距離の場合は、後ろボケが硬く、ちょっと二線ボケが見えてきます。個人的にはこういうボケは面白くて好きだなと思ってしまいます。優等生っぽくふるまっていたのが、ちょっと本性が出てきた、という感じでしょうか。
いずれもSONY α7+RIKENON P 50mm F2
コストパフォーマンスに優れたパンケーキレンズです。おひとついかがですか。