迷レンズ探訪

あまり陽の目を見ないレンズやカメラを取り上げていきます。

Schneider-Kreuznach Retina-Xenon f:1.9/50mm

2008-06-15 18:06:52 | Lens made in GERMANY

RetinaIIIS用の交換レンズです。いわゆるディッケルマウントです。
レンズ自身には絞りリングがありません。ボディ側で絞り制御する機構です。
今回はレンズだけを入手しました。
ジャンクボディが手に入ったら、マウントアダプターを作ってみたいと思います。

  

Schneider-Kreuznach Retina-Xenon f:1.9/50mm
 レンズ構成:4群6枚の変形ガウスタイプ
 最短撮影距離:3フィ-ト
  レンズのシリアル番号から見ると1959~1960年頃の製造のようです。

今回は、TOPCONの中間リングに無理やり固定して撮影しました。

  E-300+Schneider-Kreuznach Retina-Xenon f:1.9/50mm

Schneiderのレンズは柔らかい描写をするので、良いですね。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

エキザクタの愉しみ (2)自動絞りの機構

2008-06-15 17:46:31 | EXAKTA
(2)自動絞りの機構
エキザクタの愉しみ 2回目は「自動絞りの機構」です。
EXAKTAマウントレンズは、1950年代後半になって自動絞りが装着されました。
その機構はひじょうにユニークです。EXAKTAが左のボディー中程にシャッターが
あるのを利用した、賢い方法です。
   (矢印のところがシャッター)

そのなかでもいくつかのパターンがあるようです。
我が家のレンズの中だけでも3種ありました。
以下の名称は、私が勝手につけた名前ですので、世の中では通用しません。

①単純型
  
 普段は解放になっていて、レバーを押すと絞り込まれます。
 レバーを戻すと解放に戻ります。

②Zeiss型
  
 レバー上にシャッターボタンがあります。
 ①と同様にシャッターを押すと絞り込まれ、戻すと解放になります。
 またボタンを180度廻すと、最初から絞り込まれた状態になります。
 シャッターを赤矢印の向きに押し込むと、絞り込まれて、更にボディ側のシャッターボタンを押し込み、シャッターが切れます。
  

③ISCO型
 
 基本機能は②のZeiss型と同じ。シャッターボタンの形状が異なります。
 こちらの方が、ごつい感じです。
 いずれもカメラ側は全く改造が必要ないため、最初期のカメラでも自動絞りを
使うことができます。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

エキザクタの愉しみ (1)マウント

2008-06-15 00:45:07 | EXAKTA
エキザクタ(EXAKTA)は、世界初の本格的なシステムカメラです。
35mm判としては1936年に最初のKine Exaktaが登場しましたが、
すでにこのKine Exaktaには、下記のような現代でも通用する機能が
搭載されていました。
 ・フラッシュ用の同期接点
 ・迅速なレンズ交換を可能にするバヨネットマウント
 ・レバー巻き上げ
 ・12秒のスローシャッターから1/1000秒の高速までの速度

奥が深いエキザクタ道を、何回かに分けて紹介したい思います。

(1)マウント
第1回目は、マウントです。
1936年の最初のキネエキザクタ以来の不変のマウントです。
  
 フランジバック44.70mm
 特徴は三爪のバヨネットマウント。
 口径は38mmで、今から見るとかなり小さく感じます。
 実際に、代表的なバヨネットマウントであるKマウントと比べると、
ずいぶん小口径なのが分かります。
 
 当時はこれでも十分だったのでしょうが、この口径の小ささが徒となり、
TOPCONでは大口径レンズの開発に苦労したようです。

 基本形状は共通なのですが、いくつかバリエーションがあるようです。
 下記名称は、私が勝手につけた名前ですので、世の中では通用しませんので、お気をつけください。
①標準型
②外爪付
③TOPCON REマウント
④MAMIYA NPマウント
(④は所有していないので、ここでは割愛します)

①標準型
   
  
②外爪付
   
 (写真は、EXA IIbのマウントを移植した改造機です)
 大口径レンズの中には外爪を使うレンズもあったようです。

③TOPCON REマウント
   
 基本形は同じですが、自動絞り用のピンがついています。 
 ボディ側の向かって左のピンが開放にするピン。
 レンズのマウント底部に上側のピンがボディに絞りを伝えるピン。右側のピンが開放ピンです。
 この2つのピンでTTL解放測光計に連動させます。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする