どんぴんからりん

昔話、絵本、創作は主に短編の内容を紹介しています。やればやるほど森に迷い込む感じです。(2012.10から)

まわるおすし

2014年06月15日 | 長谷川善史
まわるおすし  

       まわるおすし/長谷川義史/ブロンズ新社/2012年初版

 

お父さんの給料日は月一度の回転ずしの日。

野球の監督のようなお父さん。

店に入る前に“ファイト”とゲキが飛びます。

食べるときはお父さんのブロックサイン。
ひじに手をやると、ねらっていけのサイン。
お父さんが鼻に手をやったら、黒いお皿をとってもいいぞのサイン。
お父さんがガリをつまんだら、ちょっと休め。

お父さんがお茶をのむと、これでおしまいのサイン。
高いお皿をとるときは
「ここからクライマックスにもっていくぞ」
「クリエイテブしろよ」
「エンジョイしてるか」
「クリスタルでいけよ」
となんとも楽しいゲキが。

  回転寿司をこんなに楽しい絵本にしてくれる長谷川さん。

  お父さんの存在感がたしかで、父と子どもたちの絆が実感されます。

 表紙をめくると魚のつく漢字がたくさんのっているのも、にくいところです。