となりのまじょのマジョンナさん/ノーマン・ブリッドウェル・作 長野 ヒデ子・絵 ながつき るり・訳/偕成社/2001年
「まじょ」と「マジョンナ」をかけているのは、訳者のかたでしょうか。
なにしろおわりかたのさわやかなこと! これだけでも一見の価値があるのですが、そこまでも楽しい。
となりにすんでいるマジョンナさん、とても魔女にみえません。あいさつも普通。
でもでも、買い物では買ったものが全部つながっています。家は黒。着物も全部黒。
散歩も金魚鉢、ほうきにのったねこをひもにつないでします。
部屋の中はいつもピカピカ、おまけに風邪をひくとスープやクッキーをとどけてくれたり、凧が木の枝にひっかっても、手をぐーんと伸ばしてとってくれるし、おまけに 凧にもなってくれます。
ところが近所の人が、「近所にまじょがいるなんて めいわくだ!」「すぐにでていって!」と文句をいいます。
たいへん! マジョンナさん、髪を逆立て「ノナナ・ナノナ・ブリヒルナーナノ・ノナーナブリヒルナー」と呪文をとなえはじめます。
そのおそろしいこと おそろしいこと。ですが、ここでとったマジョンナさんの呪文の正体は?