どんぴんからりん

昔話、絵本、創作は主に短編の内容を紹介しています。やればやるほど森に迷い込む感じです。(2012.10から)

となりのまじょのマジョンナさん

2019年03月27日 | 絵本(外国)


    となりのまじょのマジョンナさん/ノーマン・ブリッドウェル・作 長野 ヒデ子・絵 ながつき るり・訳/偕成社/2001年


 「まじょ」と「マジョンナ」をかけているのは、訳者のかたでしょうか。

 なにしろおわりかたのさわやかなこと! これだけでも一見の価値があるのですが、そこまでも楽しい。

 となりにすんでいるマジョンナさん、とても魔女にみえません。あいさつも普通。

 でもでも、買い物では買ったものが全部つながっています。家は黒。着物も全部黒。
 散歩も金魚鉢、ほうきにのったねこをひもにつないでします。

 部屋の中はいつもピカピカ、おまけに風邪をひくとスープやクッキーをとどけてくれたり、凧が木の枝にひっかっても、手をぐーんと伸ばしてとってくれるし、おまけに 凧にもなってくれます。

 ところが近所の人が、「近所にまじょがいるなんて めいわくだ!」「すぐにでていって!」と文句をいいます。

 たいへん! マジョンナさん、髪を逆立て「ノナナ・ナノナ・ブリヒルナーナノ・ノナーナブリヒルナー」と呪文をとなえはじめます。

 そのおそろしいこと おそろしいこと。ですが、ここでとったマジョンナさんの呪文の正体は?