どんぴんからりん

昔話、絵本、創作は主に短編の内容を紹介しています。やればやるほど森に迷い込む感じです。(2012.10から)

やまの ゆき みてたらね

2019年03月05日 | 絵本(日本)


   やまの ゆき みてたらね/小野寺 悦子・文 城芽 ハヤト・絵/福音館書店/2019年3月


 ちいさなかがくのともシリーズの2019年3月号です。

 こんな視点で、春の訪れを表現するのもありなのか!と新鮮な発見がありました。

 山の雪がふもとから溶けて、まるで何者かに形を変えていく様子が描かれています。

 いぬのかお、ぞうさんにも見えながら、雨がふると、やまのてっぺんに、くろいおおきなとりの形が。

 おじいさんは、くろいおおきなとりの模様が出たら、春のしるしと教えてくれます。

 こいぬのリリと山の変化をながめる女の子。

 ふもとの雪が溶けるさまを「きょうの ふく ずいぶん しわしわになってるねえ。アイロン かけわすれたの?」という発想もやさしい。